123 熊谷市大里地区について(風力発電について)
更新日:2022年1月24日
メールの内容
私は警備員をしています。つい最近、熊谷市中恩田で通行止めの仕事をしました。私が立っていた場所は農道で、あたりが畑だらけで、さえぎるものはありません。この間強い風が吹いて寒かったです。近くに川があるせいか大里地区は、よく風が吹きます。この風を利用しない手はないと思います。そこで大里地区に世界一大きな風力発電所を作ってみてはどうでしょうか?熊谷市の観光名所にもなるし環境問題にも寄与すると思います。
いかがでしょうか?お答えをお願いいたします。
回答(令和4年1月5日)
いただきました「市長へのメール」にお答えいたします。
○○様からご提案いただきました風力発電所の建設ですが、風力発電のメリットは一定の風速があれば昼夜を問わず電力を生み出すことや、自然エネルギーを利用するため資源が枯渇することがないこと、排出ガスやCO2などを発生させず地球環境にやさしい安全でクリーンなエネルギーであることです。しかし、自然の風を利用する発電方法のため、風向きや風力によっては発電量が下がる恐れもあり、安定した電力の供給という面では弱いところがあります。
具体的に風力発電は、年間平均毎秒6.0から6.5メートルの風が1年を通して吹いている場所が適しているとされております。熊谷地方気象台のデータを調べますと、本市の過去10年間の年間平均風速は毎秒約2.5メートル、12月から4月の比較的風の強い時季でも平均毎秒約2.9メートルで、気象台がある住宅地の風速であることを勘案しても、年間を通じて風力発電に適切な風速・風量は本市では期待できませんので、風力発電所の建設は困難と考えます。
今後国が掲げる2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロに向け、本市においても地球温暖化防止の施策を進めてまいりますので、市民の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。