82 市政における共生社会政策の不徹底について(行政相談)(照会)
更新日:2020年3月24日
メールの内容
2020年2月29日
埼玉県熊谷市長 殿
熊谷市教育委員会 殿
熊谷市諸機関任命権者 殿
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市政における共生社会政策の不徹底について(行政相談)(照会)
予てより,官民不問で各種提出書類の様式及びウェブサイトの投稿フォームにおいては,性別欄が廃止され,又は性別に「その他」欄が追加され,初期状態では未選択にするなど,男女平等はもとより,LGBTの方を想定した共生社会仕様になっております。
しかし,貴市行政にあっては,ウェブサイトの投稿フォームにおいて,未だ,送信者情報として性別のフィールドがあり,男性と女性のみです。確かに,未選択でも投稿可能な仕様にはなっておりますが,せめて「無回答」若しくは「その他」などと言う選択肢を設置するか,又は性別欄自体を廃止するかの配慮は出来ないでしょうか。
これでは,LGBTのお方は,ご自身の存在価値を否定されたかの如く,生き難さを覚えてしまいます。
参考までに,IT業界の大手某社のウェブサイトでは,アンケートフォームやショッピングフォームにおいて,性別のラジオボタンの初期状態は当然に未選択であり,かつ,配置の順番は女性が先であり,さらに「その他」欄があります。法務省及び越谷市の意見等投稿フォームも順番以外は同様であります。埼玉県及び春日部市の当該フォームは,性別欄自体がありません(春日部市は予てより無く,埼玉県にあっては,当方の本件同様の通報を受け,2020年2月7日(金)を以て,当該フォームから性別欄を削除されました。)。
埼玉県職員障がい者選考試験及び久喜市の遍く職員採用試験の申込み様式でも,性別欄を廃止されました。
そもそも,顔写真と氏名から受験当初より性別等は推測でき,最終的に取寄せる住民票等記載事項証明書によって戸籍上の氏名及び性別並びにLGBTか一般的な男性か女性かが判明します。よって,中立公正な能力実証上も性別欄は不要です。これの可否について,各部局の任命権者又は任用部局長からご回答願います。
さらにこれらの団体に限らず,わが地元も含めた数多の行政庁の行政諸手続きの様式にあっても,国の法令の拘束を受けない限りは性別欄を廃止されております。
よって,貴市行政でもウェブサイトの投稿フォーム及び職員採用試験申込み様式も例外なく諸手続き様式においては,これの性別欄を廃止されたく存じます。
これらのジェンダー問題も含め,共生社会の先駆者であるべく行政庁を目指していただきたくしていただきたく存じます。
回答(令和2年3月5日)
頂きました「市長へのメール」に、お答えいたします。
「市長へのメール」送信フォームの性別欄につきましては、これまでも入力を必須としていなかったことから、削除する方向で検討いたします。
正規職員の職員採用試験申込書に性別欄はございません。非常勤職である会計年度任用職員の採用試験申込書には性別欄があることから、今後は廃止の上、試験を実施したいと思います。