熊谷市ムサシトミヨをまもる会の活動が、ユネスコ・プロジェクト未来遺産運動へ登録されました。
更新日:2013年12月19日
公益社団法人「日本ユネスコ協会連盟」は、熊谷市ムサシトミヨをまもる会の「世界で一つだけの『元荒川ムサシトミヨ生息地』保護活動」を、ユネスコ・プロジェクト未来遺産運動に登録することを決定しました。これは埼玉県では初めての登録となります。この登録は世界で熊谷市だけに生息しているムサシトミヨの保護活動を続ける、熊谷市ムサシトミヨをまもる会の取り組みが、次世代に継承されるべき貴重な遺産として高く評価されたものです。
熊谷市ムサシトミヨをまもる会の活動
設立年:昭和62年
元荒川ムサシトミヨ生息地の除草・清掃・監視、生息地の観察会、ムサシトミヨの生息個体調査や小中学校増殖池の繁殖調査などへの協力、保護啓発展示等を行うなど、地元に密着した保護対策の担い手となっています。毎月第1・第3日曜日の9時~10時には、ムサシトミヨ保護センターにてムサシトミヨをまもる会による展示解説が行われています。
プロジェクト未来遺産運動について
公益社団法人「日本ユネスコ協会連盟」が、地域の文化遺産や自然環境を次世代に伝える活動をしている団体や取組みを「プロジェクト未来遺産運動」として登録し、更なる促進を図る制度であり、今回で第5回を数えます。今回、全国から39件のプロジェクトの応募があり、10件が登録されました。
未来遺産運動の詳細についてはこちらをご覧ください。
(日本ユネスコ協会連盟ホームページ・未来遺産運動(外部サイト))
熊谷市ムサシトミヨをまもる会による活動
ムサシトミヨについて
ムサシトミヨ(Pungitius.sp) は、トゲウオ目トゲウオ科トミヨ属の淡水魚で、熊谷市の元荒川上流域のみに分布しています。この源流部400メートルは、平成3年に県の天然記念物に指定されています。環境省レッドリストでは絶滅危惧IA類(CR)に指定されています。ムサシトミヨの生態は、冷たい湧水を水源とする、エビモやオランダガラシが繁茂地にて確認することができます。現在、生息している水温は12から20℃で、雄が水草等で直径3センチメートル程の球形の巣を造り、雌を誘い込み、巣内で産卵します。産卵後死亡する個体が多いことから1年魚と見られています。
ムサシトミヨ
元荒川ムサシトミヨ生息地