「集福寺境内・建造物群」を熊谷市の記念物・史跡に指定しました
更新日:2023年12月8日
熊谷市下奈良に所在する「集福寺境内・建造物群」を熊谷市の記念物・史跡に指定しました。
令和4年7月定例教育委員会(令和4年7月5日開催)において、熊谷市文化財保護審議会から市の文化財指定が適当との答申が出されていた「集福寺境内・建造物群」について議案提出がなされ、市文化財としての指定について承認されました。よって、次のとおり、7月5日付けで熊谷市の文化財に指定されました。
集福寺法堂(本堂)
集福寺仏殿
集福寺鐘楼
名称 集福寺境内・建造物群(しゅうふくじけいだい・けんぞうぶつぐん)
種別及び種類 記念物・史跡
所在地 熊谷市下奈良551番地
管理者 宗教法人集福寺
概要と特色
集福寺境内および建造物群において特筆すべき特徴の一つは、仏教の歴史とも関わる寺院境内の建造物群の配置である伽藍(がらん)形式が残されていることにあります。建造物群の大半は、江戸時代後期の建立ですが、伽藍形式を構成する各建造物の技術的な水準が高く、法堂(はっとう)(本堂)および仏殿の建築様式は、当時の社寺建築の変遷を知る上でも貴重な事例です。また、当地の江戸時代の慈善事業家である吉田市右衛門を中心とする地元の名主等が協力し、寺院の保存に努めたことの意義は大きく、境内地の保存も継続的に行われてきた経緯があります。このように、地域信仰に基づく寺院保存が現代に引き継がれたことの歴史的背景は高く評価でき、また境内地が豊かな自然環境にも優れていることから、本件は記念物・史跡としての価値を有していると考えられます。
