熊谷市在住の花輪滋實氏を国の選定保存技術保持者に認定
更新日:2021年7月16日
国の文化審議会は熊谷市在住の花輪滋實氏を国の選定保存技術保持者に認定する答申を出しました。
令和3年7月16日、国の文化審議会は、木工・漆工の技術者である花輪滋實(はなわ・しげみ)氏(熊谷市中奈良在住)を、国の選定保存技術保持者に認定するよう、文部科学大臣に答申しました。
選定保存技術の名称は「表具用木製軸首製作」であり、この項目では日本初の国選定となります。また、埼玉県内では4人目の選定保存技術保持者となり、本市では初めてとなります。
「表具用木製軸首」とは、「軸先」とも呼ばれ、書画などを収めた掛け軸の下部にある左右の部分で、掛け軸を安定させる役割があるほか、巻いて収納する際などに手を添える円柱状の部分を指します。今回の選定では、木材を「ろくろ」と呼ばれる回転式の削り器で加工し、表面に漆を塗って光沢感を出す技術が評価されたものです。
なお、選定保存技術保持者に認定後は、技術保存・伝習を目的として、毎年、国庫補助金が交付され、保存技術の継承事業などが運営されます。