「絹本著色阿弥陀聖衆来迎図」が重要文化財に指定されました。
更新日:2013年6月19日
常光院(上中条)が所有する「
絹本著色阿弥陀聖衆来迎図
平成25年2月27日(水曜)に開催された国の文化審議会において答申があった「絹本著色阿弥陀聖衆来迎図(旧名称:絹本着色阿弥陀変相図」)が、同年6月19日に官報告示があり、正式に国指定の重要文化財(国指定有形文化財)に指定されました。
「絹本著色阿弥陀聖衆来迎図」は、浄土図と来迎図を組み合わせた特殊な構成を示す作品であり、両面上部から浄土図を描き、正面向きの阿弥陀如来と聖衆の来迎を表し、最下段には宝地段が描かれ、その左右に中条常光夫妻と伝えられる男女の姿が描かれています。鎌倉時代後期の特殊な形式の浄土教絵画として貴重であると評価されました。
本図は、常光院が所有し、埼玉県立歴史と民俗の博物館において保管されています。
県内の絵画としての重要文化財指定は9件目でありますが、浄土教絵画としては初の指定となります。また、本市としては6件目の指定となり、絵画としては初の栄誉であります。
なお、熊谷市に所在する国指定重要文化財は、その他に「歓喜院聖天堂」(建造物・国宝)、「貴惣門」(建造物)、「平山家住宅」(建造物)、「錫杖」(工芸品・歓喜院本尊)、「瓦塔ほか」(考古資料・県埋蔵文化財事業団所有)があります。