黄熱について
更新日:2018年8月13日
黄熱はサルおよびヒトを宿主とし、ヒトにはマラリアやデング熱と同様、蚊を介して感染します。
発症すると、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、死に至ることもある病気ですが、有効な予防接種があり、発症を防ぐことができます。
黄熱に感染する危険のある地域に入国する前に、黄熱の予防接種が推奨されています。
黄熱の症状
発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、背部痛、悪心や嘔吐が主な症状です。
約15%の発症者で、数時間から1日程度の症状の寛解期に引き続き、高熱の再燃と、黄疸や出血傾向が進行し、ショックや多臓器不全に至る場合があります。重症化した場合、20%から50%の致死率があります。
潜伏期間
3日から6日
感染経路
ウイルスに感染した媒介蚊の吸血によりヒトへ感染します。
感染する危険のある地域と予防法
アフリカ、南アメリカで発生の報告があります。感染する危険のある地域に渡航する場合、渡航の10日前までに予防接種を受けましょう。(周辺リスク国および地域を含む)
また、流行国や流行地域において蚊に刺されないよう心掛けましょう。
- ディートを含む蚊の忌避剤を使用する。
- 長袖シャツや長ズボンを着用し、肌の露出を極力避ける。
- 網戸や蚊帳など防虫対策のしっかりした宿泊施設、エアコンのある宿泊施設を選ぶ。
感染する危険のある地域や予防接種が可能な機関は、厚生労働省検疫所のホームページをご覧ください。