黄熱について
更新日:2025年7月25日
黄熱はサルおよびヒトを宿主とし、ヒトにはマラリアやデング熱と同様、蚊を介して感染します。
発症すると、発熱、頭痛、筋肉痛、
黄熱に感染する危険のある地域に入国する前に、黄熱の予防接種が推奨されています。
黄熱の症状
発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、背部痛、悪心や嘔吐が主な症状です。
潜伏期間は通常3から6日で、数時間から1日程度の症状の寛解期に引き続き、高熱の再燃と、
治療について
特異的な治療法はなく、対症療法を行います。出血を起こしやすくなるので、イブプロフェン、アスピリン、ロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用は控えるべきです。治療にはアセトアミノフェンを使用します。
感染経路
ウイルスに感染した媒介蚊の吸血によりヒトへ感染します。
感染が疑われたときは
発熱などの症状がでた場合、速やかに医療機関を受診してください。
また、海外で症状がでたときのために、渡航先の医療事情を確認しておきましょう。
感染する危険のある地域と予防法
アフリカ、南アメリカで発生の報告があります。感染する危険のある地域に渡航する場合、渡航の10日前までに予防接種を受けましょう。(周辺リスク国および地域を含む)
また、流行国や流行地域において蚊に刺されないよう心掛けましょう。
- ディートを含む蚊の忌避剤を使用する。
- 長袖シャツや長ズボンを着用し、肌の露出を極力避ける。
- 網戸や蚊帳など防虫対策のしっかりした宿泊施設、エアコンのある宿泊施設を選ぶ。
感染する危険のある地域や予防接種が可能な機関は、厚生労働省検疫所のホームページをご覧ください。
予防接種と予防接種証明書について
ワクチン接種による予防が最も重要です。黄熱の予防接種証明書(イエローカード)を携帯していないと入国できない国や、複数の国を渡航する場合に予防接種証明書の提示を求められる国があります。ワクチン接種は指定された施設のみで実施されています。
R6.12黄熱予防接種リーフレット(厚生労働省)(PDF:161KB)
黄熱の予防接種証明書の有効期間
予防接種証明書の有効期間は、2016年7月11日以降、それまでの「接種10日後から10年間」から「接種10日後から生涯有効」に変更されました。
既に 有効期間が経過した予防接種証明書をお持ちの場合も、そのまま生涯有効なものとして取り扱われるため、更新手続は不要です。
取得した予防接種証明書は、紛失しないようにしてください。
黄熱の予防接種証明書の再発行
紛失、汚損、姓の変更などにより予防接種証明書の再発行を希望される場合、接種から10年以内であれば、手数料は必要となりますが、接種を受けた機関で再発行が可能です。
なお、接種から10年以上経過していても、証明書の原本をお持ちであれば、再発行が可能な場合がありますので、接種を受けた機関にお問い合わせください。
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