星溪園
更新日:2014年4月24日
星溪園は回遊式庭園で、熊谷の発展に数々の偉業を成した竹井澹如翁によって慶応年間から明治初年にかけてつくられました。
竹井澹如は、天保10年(1839)群馬県甘楽郡南牧村羽沢の豪族市川家に生まれ、幼名を萬平と言い幽谷と号しました。明治12年(1879)初代の県議会議長となり、政府の要職をすすめられたが、始終一貫、熊谷地方のために貢献しました。
熊谷県庁の誘致・旧熊谷堤の修築と桜の植樹・養蚕業の振興・私立中学校(セキテイ学社)の創設などの偉業を残し、大正元年(1912)8月74歳で永眠されました。
元和9年(1623)、荒川の洪水により当園の西方にあった土手(北条堤)が切れて池が生じ、その池は清らかな水が湧き出るので「玉の池」と呼ばれ、この湧き水が、星川の源となりました。澹如翁が、ここに別邸を設け、「玉の池」を中心に竹木を植え、名石を集めて庭園としました。
昭和初期、この地を訪れた前大徳牧宗禅師が、「星溪園」と命名しました。昭和25年に熊谷市が譲り受け、昭和29年に市の名勝として指定されました。
平成2年から4年にかけて園内の整備が行われた際には、老朽化の見られた建物は数奇屋感覚が取り入れた上で復元されました。園内には、星溪寮、松風庵、積翠閣の3つの建物があり、お茶会などの日本的文化教養の場として、利用できます。
施設利用案内
開園時間
9時から17時まで
(11月1日から2月末日までは、9時から16時まで)
休園日
月曜日と12月27日から1月4日までの年末年始
(ただし月曜日が休日の場合は翌日になります。)
所在地
熊谷市鎌倉町32番地
- JR熊谷駅からは徒歩約18分です。
- 秩父鉄道上熊谷駅からは徒歩約3分です。
駐車場が狭いですので、市営本町駐車場などをご利用ください。
庭園内への入場及び積翠閣ギャラリーの観覧は無料です。
(星溪寮、松風庵、積翠閣の室内は有料にて使用することができます。)