関東の富士見百景「久下橋」
更新日:2016年1月12日
久下橋と富士山
平成16年10月、「久下橋」が「関東の富士見100景」に選定されました。『自動車で走りながら真正面に富士山が見え景観的に評価できる。旧久下橋とあわせて市の観光資源となることが期待できる。』と選定委員に評価されました。平成15年6月に開通した「久下橋」は、冬晴れの日に国道17号の佐谷田(南)交差点から大里方面へ車で向かうと、運転席の真正面に富士山の姿がはっきりと見えます。
また、「久下橋」の歩道や荒川土手を歩くと富士山だけではなく、南西から北へ比企丘陵、秩父連山、妙義山、日光連山、東には筑波山と関東平野を取り囲む山々を一望することができます。初春に最もふさわしい山「富士山」や冬景色の山々を熊谷の新名所「久下橋」からお楽しみください。
旧久下橋
旧久下橋は昭和30年に架設された木造の冠水橋でした。全長280メートル、幅はわずか3メートルであり、対岸に車の姿が見えるとお互いに譲り合ったため、「思いやり橋」と呼ばれていました。台風などで荒川が増水すると通行不能となり、補修を繰り返してきました。平成16年に開催された秋季国体のメイン会場に熊谷がなったこともあり、県が橋の架け替えを行い、旧久下橋は新橋の完成6か月後、撤去されました。
旧久下橋記念碑
久下地区の自治会長などが「若い世代に、地元の誇りと思いやりを伝えたい」と久下橋記念碑建築を呼びかけ、389の個人と団体から集まった募金で、高さ約2メートルの記念碑が平成16年9月に旧久下橋の北側の荒川土手の上に建てられました。上田清司県知事の揮毫で「久下の渡し 冠水橋跡」と刻まれています。隣には、「ここに『思いやり橋』と呼ばれた久下冠水橋がありました。」と説明版があります。
関東の富士見100景とは
富士山を背景とした良好な眺めが得られ、景観の保全や活用が望まれる公共的空間について国土交通省関東地方整備局が公募し、1都8県から129件の応募がありました。山梨大学大学院教授を委員長とする8人の委員会では、富士山の見え方視点場の快適性、観光振興やまちづくりへの展開の可能性などから平成16年10月に63景を選定しました。その後、平成17年10月に追加選定が行われ、128景が富士見100景に選定されています。