市内の防災士をお招きして3D都市モデルを活用した浸水ワークショップを開催しました!
更新日:2024年11月18日
3Dの可能性を探る。実際に防災士のかたがたに操作体験をしていただきました。
10月20日(日曜日)、熊谷市スポーツ・文化村「くまぴあ」のPCルームで「3D都市モデル浸水ワークショップ」を開催しました。
参加してくださったのは市内の防災士のかたがたです。3Dを用いた防災の取組について、活用手法や使用感など幅広くご意見を伺いました。
ディスカッションの場面では、「私の地域は水害時の具体的なイメージがわかないからか、危機感が薄い。」といった実情の共有や、「3Dは楽しみながらリスクを学べる。初めの一歩にちょうどいい。」など、活発な意見交換がされていました。
当日の様子
川が決壊した後、時間を追うごとに水が近づき、避難経路が途絶される状況がシミュレーションで疑似体験できます。写真は、地域に水が浸水していくシミュレーションを一時停止し、「今この状況でここに人がいたらどうなってしまうか」と、人・車・車いすなどのモデルを配置し、危険性を確認している様子です。
写真は、3Dで浸水の深さを疑似体験した後のディスカッションの様子です。参加者は全員防災士のかたがたということもあり、すぐに打ち解け、活発な意見交換が行われていました。
ワークショップに参加してくださった防災士の皆様、ありがとうございました!
今回、ワークショップで使用した3D都市モデルの浸水シミュレーションは、どなたでも閲覧し、操作することが可能です。
Re:earth(リアース) 熊谷市の3D浸水モデル(開発中であり全ての破堤点を反映しているわけではありません。)(外部サイト)
注意
熊谷市の洪水ハザードマップは、「堤防の、この場所が決壊したらどうだろうか」、「別の場所のここが決壊したらどうだろうか」と、多様な決壊場所(破堤点)を想定して、それらを組み合わせて作成しています。しかしながら上のリンクの3D浸水シミュレーションは、本ワークショップ実施時点で6か所の破堤点のシミュレーションのみを組み込んでいる状況です。そのため、「ハザードマップでは色が付いていて浸水リスクがあるのに、この3D浸水シミュレーションでは水が来ないことになっている」という状況が発生します。これは、その場所に影響がある破堤点が組み込まれていないためです。開発中のものであるということをご了解いただいた上でご活用ください。
さぁ、使ってみよう!簡単な操作方法まとめ
マウスの使い方
まずはRe:earth(リアース)にアクセスし、この3種類のマウスの使い方をそれぞれ試してみてください!これだけでも楽しいです!
シミュレーションの簡単な使い方
上のリンクにアクセスすると、このような画面になります。
大まかな使い方としては、次の流れです。
破堤のシミュレーションを見るときの流れ
- 左上のエリアジャンプボタンでシミュレーションを見たい地域に画面移動します。
- エリアジャンプボタンの左のくねくねマークのボタンを押し、どこの破堤点のシミュレーションを見たいか選びます。
- 左下の再生ボタン(▶)を押します。
3Dモデルを配置してどれくらいの深さなのか見るときの流れ
- 上のシミュレーションの途中で、水が来ているところなど、確認したい場所を決めて、地図を拡大(寄っていく)します。
- 画面右上の「3Dモデルを配置する」のボタンを押して、配置したいモデルを選び、「編集を開始する」のボタンを押した後、地図上の配置したい場所をクリックします。
では、一緒にやってみましょう。
川の決壊シミュレーションを再生する
「エリアジャンプボタン【熊谷の破堤点を使うとき】」をクリックしてください。
今回は久下の破堤点を見てみましょう。
「荒川左岸044久下【熊谷】」の破堤点を使うときはコチラ」のボタンをクリックしてください。
久下の地域が一望できる場所に画面が移動しました。
次に、破堤のシミュレーションを見てみましょう。
左上のくねくねしたマークのボタンをクリックしてください。このような画面が出るはずです。
今回は久下の破堤点を見るため、「荒川左岸044久下【熊谷】」のところにチェックを入れてください。
これで準備完了です。
左下のこの場所の「▶」ボタンを押すと、川の決壊シミュレーションの再生が始まります。
再生速度の調整方法
今この画像では「90x」と出ている部分が再生速度の表示場所です。
この状態だと90倍速で破堤のシミュレーションが再生されます。
画像では斜め45度の右上を向いていますが、このツノの部分を操作すると再生速度を調整することができます。
70xから200xくらいの速度にすると、適度な速さで再生できます。
再生を始めると、このように、水が進んでいく様子が確認できます。
画面一番下の軸は時間の経過を示します。もう一度初めから再生したい場合などにお使いください。
深さを体感する
右上の「3Dモデルを配置する」のボタンを押してください。
このような画面が出てきます。
今回は左上のモデルを配置してみましょう。
使いたいモデルにチェックを入れて、「編集を開始する」ボタンを押してください。
その後、深さを確認したい場所の地図を拡大し(寄っていき)、人間のモデルが認識できるくらいの拡大度になった状態で、任意の場所を左クリックするとその場所に3Dのモデルが配置されます。
この画像では大人の胸まで水が来ています。こうなると移動は危険です。
事前にこのリスクを認識したうえで、早めに別の場所に避難しておくなど対策が必要です。