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今冬の新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行への対応

更新日:2023年1月1日

 2019年から2021年は全く流行がなかったインフルエンザですが、今シーズンは流行するのではないかと予測されています。そのように考える根拠は、2022年5月から6月に南半球のオーストラリアで、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症が同時流行したので、半年後には日本でもインフルエンザの流行が起こるだろうと考えられるからです。もし、これまでと同じように今冬に新型コロナウイルスの第8波が到来し、インフルエンザと同時流行した場合には、厚労省の試算によると、国内で1日当たり75万人が新型コロナウイルスやインフルエンザにり患するとしています。現在の医療体制では、第7波以上の医療のひっ迫が危惧されます。それではどのように対処したらよいか、国や県でその対応を示していますので、ご説明します。

 まず発熱したら、小学生以下、妊婦、基礎疾患がある方、高齢者以外の方は、新型コロナウイルス抗原検査キットを用いて自宅で検査を行います。陽性の場合には、呼吸困難や意識障害などがなければ新型コロナウイルス感染症として自宅療養をしてください。もちろん、慎重な経過観察は必要です。心配な症状があれば、いつでも医療機関を受診してください。また陰性の場合には、インフルエンザの検査や他の検査が必要となる場合があるので、かかりつけ医や最寄りの発熱外来を受診してください。一方、先ほどの要件に当てはまる人々は、発熱した段階で速やかにかかりつけ医や発熱外来を受診してください。そこで新型コロナウイルスやインフルエンザの検査を行い、診断と治療を受けてください。このような方法を取ることで、重症化リスクの高い人たちが、速やかに医療機関につながることになります。

 発熱外来を担う医療機関では、診察できる人数や時間に制限がどうしても生じます。抵抗力の弱い子どもたちや、り患すると重症化するおそれのある方たちがスムーズに医療機関を受診できるよう、皆様には、より多くの方にインフルエンザワクチンを接種していただくことと、新型コロナウイルス抗原検査キットをなるべく自宅に確保してくださるよう、ご協力をお願いします。

熊谷市医師会 小林 敏宏(こばやし としひろ)

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