平成31年度条例表彰者のご紹介
更新日:2019年4月15日
4月13日、大里生涯学習センター「あすねっと」において、平成31年度熊谷市表彰式を挙行し、本市の文化の興隆、福祉の増進、産業の発展または自治の振興に貢献された5人の方を、熊谷市表彰条例により表彰いたしました。
文化功労表彰 冨澤 禎子 氏 (86歳 中央在住)
冨澤禎子氏は、昭和28年から40年の長きにわたり、終始一貫して教育者として職務に精励し、本市の教育の向上に貢献されました。
この間、氏は、公立中学校教諭、教頭、埼玉県立北教育センター指導主事、小学校校長を務めました。富士見中学校では、「わかる数学の授業」を目指すとともに、教育相談的手法を生かした思いやりのある学級づくりを推進し、特に聴覚障がいの有無にかかわらず、共に学ぶ学級経営は、その後の特別支援教育のあり方に広く影響を与えました。
また、小学校校長として、熊谷南小学校では、環境を重視した「緑と歌声の学校」の実現に向けて取り組み、埼玉県緑化コンクール優秀校、地域コミュニティ賞を受賞するなど、大きな成果を上げました。
退職後は、平成7年から10年間、熊谷市教育委員会委員として、その間の延べ2年間は、委員長として、学校の活性化や教職員の資質向上に努められました。
このように、その優れた人格と卓越した指導力により、学校教育を通して本市の発展と教育振興に寄与された功績は誠に顕著です。
福祉功労表彰 平向 信雄 氏 (85歳 新堀在住)
平向信雄氏は、昭和49年に三尻中学校内の2教室で暫定開園した、肢体不自由児母子簡易通園施設「熊谷市立あかしあ育成園」において、設立当初から44年余りの長きにわたり、理学療法士として障がい児福祉に尽力されました。
この間、氏は、子育てに不安を抱える保護者の気持ちに寄り添うとともに、一千人にも及ぶ障がい児の身体機能の維持・向上に努められました。
熊谷保健センターでは、平成2年の設立から16年の長きにわたり、老人保健法に基づいた機能訓練事業に携わり、高齢者福祉の分野でも貢献されました。さらに、母子健康センターにおいては、平成7年から平成21年までの間、乳児健診時に脳性まひを含む中枢神経疾患を早期発見できるよう、保健師に助言を行うとともに、乳幼児発達相談(PT相談)を行ったほか、市民向け健康教育講座で「赤ちゃん体操」を行うなど、障がいのある子どもの早期発見、早期療育への連携に尽力されました。
障がい等に向き合い支援していくことの大切さを多くの方に伝えるなど、本市の発展と市民福祉の向上に寄与された功績は誠に顕著です。
産業功労表彰 笠原 貞男 氏 (72歳 西別府在住)
笠原貞男氏は、昭和44年4月、埼玉県経済農業協同組合連合会に入組、その後、平成14年4月から全国農業協同組合連合会に奉職し、40年の長きにわたり、本市の農業の振興と発展に寄与されました。
また、卓越した識見と温厚にして公平な人柄が高く評価され、平成26年6月にくまがや農業協同組合代表理事組合長に就任されました。農業者の高齢化が進み、担い手経営体への農業生産と販売が集中するなか、地域農業における所得増大・地域活性化を目指し、課題解決に向け尽力されました。
さらに、平成26年の大雪被害からの早期復興に向け、農業用施設の再生支援や共済金の支払いの迅速化等に取り組むとともに、ふれあいセンター箱田店の新店舗建設に尽力されました。
また、平成30年9月からは、熊谷市農業委員会における農地利用最適化推進委員や別府地区農地整備推進委員会会長として、地域の問題解決や最適な農地利用の実現に向け、地域のリーダーとして活躍されるなど、本市の発展と産業の振興に寄与された功績は誠に顕著です。
自治功労表彰 石川 雅昭 氏 (77歳 石原在住)
石川雅昭氏は、昭和37年、本市に奉職し、本市副市長を退任するまでの46年余りの長きにわたり、市政の発展向上に多大な貢献をされました。
この間、氏は、彩の国まごころ国体の成功に向けた広報・啓発活動や現在のラグビータウン熊谷の礎となる全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会の熊谷開催の実現に尽力するとともに、総務部長及び企画部長等の要職を歴任し、熊谷市総合振興計画・後期計画の策定、市内循環バスの運行整備等、市政運営の中心となり、その力量を遺憾なく発揮されました。
こうした幅広い行政経験と卓越した行政手腕を高く評価されて、平成14年10月に熊谷市助役に任命され、市町村合併の推進においては、市長の指示のもと二度の合併に尽力し、成功させました。
平成19年からは、熊谷市副市長として市長を補佐し、平成21年には、県北初の特例市への移行に導くとともに、計画的かつ円滑な市政の発展に貢献されるなど、本市の発展と地方自治の振興に寄与された功績は誠に顕著です。
自治功労表彰 野口 康男 氏 (71歳 佐谷田在住)
野口康男氏は、昭和58年5月、地域住民の厚い信望を得て、熊谷市議会議員に初当選され、以来5期20年の長きにわたり、熊谷市議会議員として地方自治の振興のため献身的な努力と情熱を傾け、本市の発展に貢献されました。
この間、氏は、熊谷市議会において総務常任委員会副委員長、民生常任委員会委員長等の要職を歴任し、多くの課題解決に力を注がれました。
また、氏は、熊谷市監査委員、荒川北縁水防事務組合議会議長及び大里広域市町村圏組合議会議員等、広範にわたり献身的に活動し、広域行政の充実と発展に貢献されました。
さらに、熊谷市総合振興計画審議会委員及び熊谷市都市計画審議会委員を長年務め、熊谷市政及びまちづくりの根幹ともいえる計画策定とその推進に尽力されたほか、熊谷市農業委員会委員として本市の農業の振興に貢献されるなど、優れた政治手腕と強い責任感、卓越した指導力により、本市の発展と地方自治の振興に寄与された功績は誠に顕著です。