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「お薬」いくつ飲んでいますか?

更新日:2023年12月6日

 「ポリファーマシー」という言葉を耳にされたことはありますか?ポリは「たくさん」、ファーマシーは「調剤」「薬」を意味し、「多剤服用」などと訳されます。しかし、単に服用する薬の数が多いことではありません。多くの薬を服用することにより、副作用を引き起してしまった状態や、きちんと薬が飲めなくなっている状態を「ポリファーマシー」といいます。

 なぜご高齢の方は薬の数が増えるのでしょうか?
歳を重ねると複数の病気を持つ人が増えてきます。受診する医療機関が複数になることも薬が増える原因となります。75歳以上の4割は5種類以上の薬を使っています。使う薬が6種類以上になると副作用を起こすリスクが高くなると言われています。身体の中では肝臓や腎臓の働きが弱くなり、薬を分解したり、体の外に排泄したりすることに時間がかかるようになります。薬の数が増えると、薬が相互に影響し合うこともあります。そのため、薬が効きすぎてしまったり、逆に効かなかったり、副作用が出やすくなることもあります。

 「いつもと違う」と感じたら医師・薬剤師に相談をしてください。気になる症状があっても、自己判断で薬をやめたり減らしたりしてはいけません。薬が多いからといって減らすべきということではありません。薬によっては急にやめると病気が悪化したり、思わぬ副作用が出てしまったりすることもあります。不安を感じたら医師・薬剤師に相談しましょう。いつも通院している「かかりつけ医」・「かかりつけ薬局」を持ち、処方されている薬の情報を把握してもらいましょう。

 ぜひ、お気軽にご相談ください。
 相談する際は、内服薬に限らず点眼薬や外用薬など使用している薬は全て伝えるようにしてください。薬以外の健康食品やサプリメントがある場合はその情報も伝えましょう。気になる症状が出た場合は、いつ頃からどのような症状が出てきたのかなどメモをしておくことも大切です。「お薬手帳」はあなたが使っている全ての薬を記録するための手帳です。病院、薬局ごとに分けずに1冊にまとめて継続して記録するようにしましょう。市販薬を購入した際はご自身で記録しておくことをお勧めします。
 

熊谷薬剤師会 恒木まさみ(つねき まさみ)

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