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その頭痛、大丈夫?

更新日:2023年5月1日

今回は、頭痛のお話です。

 頭痛は、多くの人がよく経験する代表的な体の不調の一つです。

緊張型頭痛

片頭痛

 最も多い頭痛は、「緊張型頭痛」と呼ばれるタイプで、人口の20パーセント以上にみられるともいわれています。頭蓋骨を覆っている筋肉の収縮によって起こるため、頭が締め付けられるような痛みを感じ、首のこりや肩こりを伴うのが特徴です。

 他には、よく耳にする「片頭痛」と呼ばれるタイプの頭痛があります。頭の片側または両側に、ドクンドクンと脈打つような痛みを感じます。頭痛が起きる前に、視野が欠けたり、ギザギザした光が見えたりするといった前兆を伴うこともありますが、伴わないこともあります。痛みが起きると匂いや音、光に敏感になり、吐き気や嘔吐(おうと)を伴うこともあります。片頭痛のメカニズムは詳しくはわかっていません。

 これらの頭痛は、ストレスや誘因をできるだけ少なくして、薬による治療を行うことで軽減を図ることができます。頭痛とうまく付き合いながら日常生活を送っていくことが大切です。

 一方で、他の疾患によって引き起こされる頭痛もあり、二次性頭痛と呼ばれています。くも膜下出血や脳出血、静脈洞血栓症、動脈解離といった脳卒中や、髄膜炎、脳炎といった中枢神経感染症、脳腫瘍、副鼻腔炎(ふくびくうえん)と、その原因は様々です。二次性頭痛は、CTやMRIを始めとした様々な検査で原因を詳しく調べ、原疾患を治療する必要があります。命に係わるような疾患が隠れている場合があり、注意が必要です。そのような頭痛の特徴として、①突然起こる強烈な頭痛、②徐々に増強する頭痛、③手足の麻痺(まひ)やろれつ不良、発熱などを伴う頭痛が挙げられます。こうした頭痛を感じた場合は、早めに病院を受診し、精査してもらいましょう。

脳神経外科医 吉川 雄一郎 (きっかわ ゆういちろう)

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