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観光シーズンに使用する大衆薬の豆知識

更新日:2023年8月1日

 新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行して、今年の夏休みや秋の観光シーズンは、旅行やお出かけを計画している人も多いことでしょう。

薬

 そんなお出かけ時の移動対策として、乗り物酔いに対して効果のある薬を利用したり、観光地で大自然と戯れるため、虫さされ対策としてアレルギー薬を買い求めたりすることもあるでしょう。
 さらに、1日の観光が終わり、ゆっくり休もうと思ったものの、枕が変わると眠れない…。そこで市販の睡眠改善薬を事前に準備していくかたもいるかもしれません。
 
 さて、この酔い止め薬、アレルギー薬、睡眠改善薬は、全く使用用途が異なるものですが、併用しても良いのでしょうか。実は、この3つには共通点があることをご存じですか?
 この3種類の薬にはジフェンヒドラミンという同じ成分が含まれていることがあり、このジフェンヒドラミンの過量服用での副作用は多様な中毒症状を引き起こすことがあります。重症例では最悪死亡事例もあるようです。

薬剤師

 このように安全な薬を正しい服用量で使用した場合でも、飲み合わせや過量服薬で健康被害が起こってしまう事があります。一般的には、効能の異なる種類の市販薬を服用する場合、同じ成分が含まれているということは思いもよらないのではないでしょうか。
 もちろん同じ効能の薬でも、ジフェンヒドラミンは入っておらず、重複とならないものもあります。
 せっかくの旅行を台無しにしないためにも、薬を買い求める際は、薬局の薬剤師に相談して使用することをお勧めします。

熊谷薬剤師会 田島 敬一(たじま けいいち)


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