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加齢黄斑変性

更新日:2026年3月1日

 加齢黄斑変性かれいおうはんへんせいは欧米で失明原因第1位となっている疾患で、日本でも生活の欧米化により増加しており、失明原因の第4位となっています。黄斑とは網膜の中心にある直径1.5ミリメートルから2ミリメートル程度の小さな部分で、物を見るために最も重要な部分です。その黄斑部が加齢とともに障害される病気が加齢黄斑変性です。加齢黄斑変性は萎縮型と新生血管型とに分類され、後者の頻度が圧倒的に多くなっています。
 萎縮型は網膜色素上皮が徐々に萎縮していき、網膜が障害され視力が徐々に低下していくタイプです。残念ながら有効な治療法は現在ありません。
 新生血管型は脈絡膜みゃくらくまくから異常な血管(脈絡膜新生血管)が伸び、出血や網膜のむくみ(網膜浮腫もうまくふしゅ)、網膜下の液体貯留(網膜下液)により網膜が障害されるタイプです。主な症状は、視力低下、真ん中が見えなくなる中心暗点、物が歪んで見える変視症などが生じます。

 新生血管型にはいくつかの治療法がありますが、完全に元通りに回復させることは難しい場合が多いです。新生血管の拡大を抑えたり、退縮させることで、視力を維持あるいは改善することを目標とします。
 最も一般的な治療法は抗血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬の硝子体注射です。現在、認可されている抗VEGF薬は数種類ありますが、初期に月1回の注射を連続で数回行い、その後も病状に応じて継続する必要があります。その他に光線力学的療法やレーザー光凝固術などが行われることもあります。
 発症予防として、禁煙、緑黄色野菜を積極的にること、ルテインを含むサプリメントを摂取することがよいとされています。
両眼で生活していると片眼の障害に気付かないことがあります。早期発見が重要ですので、毎年、眼底検査を含む人間ドックを受けたり、片眼ずつ見えかたを確認するセルフチェックをおすすめします。

                              熊谷市医師会 新竹 広晃(しんたけ ひろあき)

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