たばこについて、考えてみませんか?
更新日:2020年5月28日
「健康増進法の一部を改正する法律」の全面施行について
受動喫煙防止対策が強化されました。
健康増進法の一部を改正する法律について
望まない受動喫煙の防止を図るため、「健康増進法の一部を改正する法律」が2018年7月に成立し、2020年4月1日より全面施行されました。
3つの基本的な考え方
- 「望まない受動喫煙」をなくすこと。
- 受動喫煙による健康影響が大きい子ども、患者等に特に配慮すること。
- 施設の類型・場所ごとに対策を実施すること。
主な改正内容
- 学校、病院、児童福祉施設、行政機関の庁舎等は、敷地内禁煙
- 上記以外の多数の者が利用する施設は、屋内禁煙
- 喫煙をすることができる室には20歳未満の者を立ち入らせてはならない。
- 屋外や家庭等において喫煙をする際、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう周囲の状況に配慮しなければならない。 等
このうち、喫煙者に対して「喫煙をする際の配慮義務」や、多数のものが利用する施設の管理者に対する「喫煙場所を設置する際の配慮義務」等が平成31年1月24日に施行されました。
望まない受動喫煙が生じないよう、十分にご留意ください。
各施設管理者におかれましては、適切な受動喫煙防止対策を講じていただきますようお願いいたします。
埼玉県の取組
「埼玉県受動喫煙防止対策実施施設等認証制度」
改正法上の義務を上回る受動喫煙防止対策に積極的に取り組む施設などを認証します。
埼玉県受動喫煙防止対策実施施設認証制度(埼玉県ホームページ)(外部サイト)
喫煙が及ぼす健康への影響
たばこは、肺がんをはじめとする多くのがんや、心筋梗塞・脳梗塞などの循環器系疾患、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患、歯周病等、多くの疾患の発症に深く関係しています。また、低出生体重児や流・早産、乳幼児突然死症候群等の危険性を高めるなど、妊婦のみならず胎児等の健康にも悪影響を及ぼすことが明らかになっています。
- たばこの煙は、ニコチン、タール、一酸化炭素など数多くの有害物質を含みます。
- 喫煙男性は、非喫煙者に比べて、肺がんによる死亡率が約4.5倍高くなっているほか、それ以外の多くのがんについても喫煙による危険性が増大することが報告されています。また、虚血性心疾患(心筋梗塞等)、脳卒中による死亡の危険性も約1.7倍高くなるという報告があります。
- 喫煙している妊婦は、非喫煙者と比較して、低出生体重児となる頻度が約2倍高くなっています。また早産、自然流産、周産期死亡の危険性も高くなっています。
喫煙がもたらす健康への悪影響は、青少年期に喫煙を開始すると深刻とされています。青少年期に喫煙を開始した人は、成人後に喫煙を開始した人と比較して、がんや生活習慣病にかかる危険性がより高くなります。
たばこの害は喫煙者本人だけではありません。
たばこは、喫煙者だけでなく、周りにいる人の健康にも影響を及ぼします。
受動喫煙は、喫煙習慣を持たない人に不快感を与えるだけでなく、家庭や職場の中で、肺がん、虚血性心疾患、呼吸器疾患等の危険性を増大させます。たばこの煙は、乳幼児突然死症候群と関連があると報告されています。
たばこを吸う人と同じ室内にいるだけでなく、路上や公園、駐車場や店舗の前など、屋外であっても、近隣に住んでいる人や、近くを通行する人にとっても、望まない受動喫煙をこうむる危険があります。
たばこと健康に関する情報ページ(厚生労働省ホームページ) (外部サイト)
思いたったら禁煙スタート
禁煙は失敗しても、元の喫煙者に戻るだけです。「とりあえずやってみる」という気持ちで、気楽に実施しましょう。
そろそろ卒煙(禁煙)しませんか?(埼玉県ホームページ)(外部サイト)
e-ヘルスネット(禁煙支援)(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
禁煙治療に保険が使える市内医療機関を紹介します。
ニコチンの持つ依存性は、たばこをやめたいと思っても、なかなか成功しない原因の一つになっています。
禁煙補助薬を使うと禁煙しやすくなります。
医師や専門家に相談しながら、禁煙にチャレンジしてみませんか。
「埼玉県内の禁煙治療に保険が使える医療機関」(一般社団法人 日本禁煙学会ホームページ)(外部サイト)
予約が必要な医療機関がありますので、必ず事前に確認してください。
受動喫煙防止対策について
公共施設の受動喫煙防止対策について
熊谷市の市有施設における受動喫煙防止対策の状況を公表しています。
受動喫煙防止対策助成金の案内
喫煙室設置にかかる経費のうち対象となるものの2分の1(飲食店は3分の2)、上限100万円までを中小企業事業主に助成する制度があります。ただし、予算範囲内での申請受付となりますので、必ず事前確認をしてください。
受動喫煙防止対策助成金(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
「世界禁煙デー」および「禁煙週間」
喫煙する人も、喫煙しない人も、世界禁煙デー、禁煙週間を機会に、たばこが及ぼす自分の健康、周囲への影響を改めて考えましょう。
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