手洗いのススメ
更新日:2024年8月1日
COVID19感染症は皆様にとって手指衛生、手洗いや消毒など見直すきっかけになったことでしょう。 新型コロナ感染症発生以前には消毒液は医療機関や一部の施設でしか設置されていなかったですが、新型コロナ感染症が発生してからは様々な場所で手指消毒が設置されるようになりました。
新型コロナ感染症が5類に移行された今だからこそ、もう一度手指衛生について考え直しませんか?
手指衛生は様々な感染症、流行感染症や食中毒対策として非常に有用です。そして手指衛生の方法としては手洗いとアルコール消毒があります。
手洗いができない環境においてはアルコール手指消毒が代用できますが、アルコール消毒の効果が薄いウィルスなどもありますので、やはり基本は手洗いです。ぜひ、今一度ご自身の手洗いの方法とタイミングを見直してみてはいかがでしょう。
指の間まで洗えてますか?
指先や爪の間はいかがでしょう?
指の付け根や手首までしっかり洗えてますか?
こうしたところを日々意識して手洗いを行うことで習慣となっていくと思います。自分の手洗いを毎日チェックして、採点してみてはいかがでしょう。そして手洗いの方法ももちろんですが、タイミングも重要です。
食品に関わるかたは調理の前後、ご家族の介護に関わるかたはその前後、傷などの医療的な処置を行う前後、手指の汚れがある場合はその都度など適切なタイミングで適切な方法によって行うことが重要です。また、アルコール手指消毒についても今一度見直してみませんか。消毒したつもりになっているかもしれません。
きちんと消毒するポイントとしては、
(1)消毒のポンプはしっかり下まで押し切る。(軽く2回押すなどはNG。必要量をきちんと使用すること)
(2)指先、手のひら、手首まで塗り拡げること。
(3)強くこすりすぎない。(強くこすり合わせることで乾燥までの時間が短くなるため効果が薄くなってしまいます)
アルコール消毒はアルコールが乾くまで微生物とある程度の時間の接触が必要と言われています。あまり早く乾くと殺菌力が十分に発揮されないでしょう。全体に拡げるように使用することをお勧めします。
最後に、手洗いは小さなお子様からご年配のかたまで出来る身近で重要な感染症対策、食中毒対策等になります。新型コロナ感染症やインフルエンザ感染症、風邪や様々なウィルス感染症や細菌感染症に非常に有効です。
ぜひ、皆様手洗いスキルを高め、習慣にしていけるよう意識付けていきましょう!
熊谷薬剤師会 比留間 頼栄(ひるま よりひで)
