比企丘陵の天水を利用した谷津沼農業システムが日本農業遺産に認定されました!
更新日:2023年1月20日
比企丘陵農業遺産推進協議会が令和4年6月に申請していた「比企丘陵の天水を利用した谷津沼農業システム」が日本農業遺産として認定されました。
日本農業遺産とは
日本農業遺産とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を農林水産大臣が認定する仕組です。
比企丘陵の天水を利用した谷津沼農業システムについて
埼玉県比企丘陵地域(滑川町、東松山市、熊谷市、嵐山町、小川町、吉見町、寄居町)は、谷津地形(丘陵地で形成された谷状の地形)を活かして多数のため池を築き、谷津田での稲作と谷津斜面での少量多品目の畑作を行っています。ため池と谷津田は河川からの引水等がなく、天水のみを水源とした閉鎖系の水利システムとなっていることから貴重な生態系が維持されています。「沼下」と呼ばれる伝統的な水利組合組織によりきめ細かな水管理が行われており、地理的な水の得にくさを克服した省エネ水供給システムです。
典型的な谷津地形(国営武蔵丘陵森林公園上空より)