始めましょう!デジタル終活
更新日:2025年2月21日
(独)国民生活センターから、デジタル終活に関する情報発信がありました。
デジタル終活とは
故人が使用していたパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器を通して確認できるデータやインターネット上の契約、サービスなどを総じて「デジタル遺品」と呼び、ネット上に保有していた資産データやサブスク(注釈1)を契約していた場合のアカウントなども含まれ、デジタル機器が普及した現代社会ならではの遺品と言えます。今後は、死亡時にデジタル遺品を残すことになる人が増えると予想され、のこされた家族が困らないようにするための「デジタル終活」の必要性が高まってきています。
デジタル遺品に関する相談の中には、遺族が契約内容の確認や解約をしたくても、ID、パスワードの手がかりがないために手続きに困るケースがみられます。
そこで、消費生活センターなどに寄せられた、デジタル遺品に関する相談事例を紹介し、のこされた家族が困らないようにするための「デジタル終活」について情報提供します。
(注釈1)サブスクリプション。定められた料金を定期的に支払うことで、一定期間、商品やサービスを利用できるサービスを指す。
相談事例
事例1
亡くなった兄が生前利用していたネット銀行の口座を確認するため、携帯電話会社の店舗にスマホの画面ロック解除を依頼した。「初期化はできるが、画面ロックの解除はできない」と言われた。これではデジタル遺品の確認ができない。(60歳代)
事例2
夫が亡くなり携帯電話を解約した。最近、夫が契約していたスマホのセキュリティのサブスク契約が残っていることが分かり、事業者に問い合わせると「すぐに解約するにはIDとパスワードが必要だ。それが分からなければすぐには解約できない」と言われた。(80歳代)
デジタル遺品の処理で困らないための事前の対策-思い出は残しつつ、トラブルは残さないために-
- 万が一の際に遺族がスマホやパソコンのロック解除ができるようにしておきましょう。
- ネット上の資産やサブスクの契約は、サービス名・ID・パスワードを整理しておきましょう。
- 名刺サイズの紙にパスワードなどを記入し、修正テープでマスキングなどした「スマホのスペアキー」を作り、万が一の際に家族がみつけられる場所に保管しておく方法もあります。
- エンディングノートの活用も検討しましょう。
- 自分自身に何かあったときに備えて、スマホなどのアカウントにアクセスできる人を指名できるサービスを活用しましょう。
始めましょう!デジタル終活 リーフレット(PDF:234KB)
熊谷市消費生活センター(市役所1階市民相談室内)
048-521-7321(直通)
受付時間 9時30分から12時、13時から15時30分(土曜日、日曜日、祝日を除く)- 消費者ホットライン「188(いやや!)」
- お住いの地域の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
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