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日清シスコ株式会社 東京工場

更新日:2024年9月27日

日清シスコ 株式会社

 日清シスコ株式会社は、日清食品グループの事業会社のひとつで、熊谷市のふるさと納税返礼品にもなっている「ごろグラ」や、熊谷市とコラボしたこともある「ココナッツサブレ」などのシリアル・菓子の製造販売を行っており、市内(妻沼)には、「開発研究所」と、国内2か所ある工場の内、より生産規模の大きな「東京工場」が立地しています。
 お菓子の「楽しさ」、シリアルの「健やかさ」、さらに未来感や探求心、チャレンジ精神を意味する「もっと」の言葉をあわせた「もっと楽しく、健やかに。」をスローガンに掲げ、今年で創業100周年を迎えた歴史ある企業です。
 令和元年に「ミネラル塩サブレ」で熊谷市とコラボした「ココナッツサブレ」は全て熊谷にある東京工場で作られています。

浅井代表取締役社長対談

創業100周年を迎えて

 日清食品(株)の営業副本部長から日清シスコ(株)の代表取締役社長に2021年に着任した浅井社長からお話を伺いました。
 日清シスコ(株)は1924年に大阪府堺市内で播磨屋製菓所として創業し、今年創業100周年を迎えました。100周年という節目を、社外向けのアウターマーケティングと社内向けインナーマーケティングの両軸で展開し、社員がこれまで以上の「主体性」を持てるように、今年は社員が自らお店の店頭に立って販売を行う対面販売も実施したそうです。
 また、就任以来、社長自ら若手社員と一対一で行う「1on1ミーティング」を設け、社員の声を直接聞き人材育成に活かしているそうで、8割聞き役に回ることがポイントだとおっしゃっていました。
 こうした様々な取り組みの中で、社員が自分の考えで働く明るく活気ある企業になってきているそうです。

風土づくり

 東京本社(東京都台東区)は固定席を持たない「フリーアドレス」で、どこの席で仕事をするかを出勤時にルーレットを回して抽選で決めているそうです。そうすることで、異なる部署や役職に関わらず交流が生まれ、お互いの理解を深めることができると伺い、市長も「新しい庁舎検討の参考になりますね。」と興味を持たれていました。

防災と事業活動

 日清シスコは災害時の従業員の安否確認、ならびに各部署の状況を速やかに共有するツールを用いて、事業活動の継続と、損害を最小限に留められるような体制を敷いており、その訓練を定期的に行うことから、災害時の対応に関して社員レベルで意識づけられているとおっしゃっていました。
 また、熊谷市とは、平成29年3月に災害時の食品の供給について協力要請を可能とする「災害時における物資の供給等に関する協定書」を締結しています。

みんなにうれしいお菓子、シリアルを目指して

 「シスコーン プレーンタイプ」は、食品表示基準で表示が義務付けられた食物アレルギー表示対象品目である特定原材料8品目と表示が推奨されている20品目の合計28品目について原材料で使用をしておりません。
 また、ロングセラーの「エースコイン」は、おからを利用したアップサイクルを採用しており、環境にも配慮されています。浅井社長は「再利用しているからといって経費削減できるわけではないのですが、環境保護は大事な視点です。」とおっしゃっていました。

工場見学

 工場に入る前は、異物混入を防ぐために念入りなチェックを行いました。
 今回見学させていただいたタイミングでは、「シスコーン マイルドチョコ」を生産していました。工場内もチョコの香りで溢れていました。
 シスコーンの主な原料はとうもろこし(コーングリッツ)です。蒸しあげた塊の状態をほぐして、乾燥などの工程を経て、お馴染みのフレークの状態になっていきます。蜜掛装置でチョコ味をつけたあと、再び乾燥して出来上がりです。
 この間にも、金属検出機や色彩選別機で厳格な品質チェックが行われています。
 
 出来上がったシスコーンは、割れてしまわないように丁寧に箱詰めされます。
 最後には、出来立てのシスコーンを特別にいただきました。市長も思わず笑みがこぼれました。

地域交流

工場がある妻沼地区の保育施設では、毎年夏休みとクリスマスにお菓子のプレゼントをいただいており、子どもたちからの御礼の手紙も大切に保管されていました。

おわりに

 今回の企業訪問では身近なシリアルやお菓子を通して健康、環境など様々な視点で満足度を追い求める探求心と社員教育による変革の勢いを感じさせていただきました。
 浅井雅司代表取締役社長、板谷亮志SCM本部長、渡川真一SCM本部生産統括部長、塚田輝男工場長を始め、温かく迎え入れてくださった日清シスコ(株)の皆様、本当にありがとうございました。

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