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株式会社アルビオン 熊谷工場

更新日:2023年6月1日

 令和5年4月27日(木曜日)、あの高級化粧品「アルビオン」や幅広い世代に人気のある「PAUL&JOE」を手掛ける株式会社アルビオン熊谷工場(船木台)を訪問しました!
 (株)アルビオンは、高級化粧品の製造販売会社として昭和31年(1956年)3月2日に創業。世の中にまだ「高級品」という概念がない20世紀の半ば、「世界一の高級品メーカーになる」という夢を持って誕生しました。社員数3388人、うち美容部員が2200人、年間売上高557億5700万円、売上高は業界10位です。(令和4年度)
 まず、ご案内いただいたのは、アルビオンの名前の由来であるグレートブリテン島南部海岸の描かれた壁が印象的で、アルビオンブランド製品も展示されているゲストルームです。多治見取締役に、(株)アルビオンの特色についてご説明をいただきました。他にはマネできない独自性として、
(1)商品開発力:産学連携による開発と国内外6か所の研究・生産施設を有する。
(2)限定した流通:化粧品専門店などを中心に限定した取引店で大きな実績を上げていく。
(3)人材育成:知識や技術の習得はもちろん、周囲への気配りなどを大切にする人間性の育成を重視。
の3つを挙げられました。
 (株)アルビオンは対面による接客・販売を大切にしているため、美容部員の知識や技術だけではないアルビオンらしい接客マインドの養成にこのゲストルームも使われているそうです。

熊谷工場を見学!

 熊谷工場は同社が展開する全ブランド製品を生産する唯一の拠点です。
 化粧水や乳液などを大量生産する第一生産棟(少品種大量生産)と、美容液・口紅・ファンデーションを少量生産する第二生産棟(多品種少量生産)という、異なる二つの生産体制で効率的に生産を行っています。
 今回は第一生産棟を見学させていただきました。こちらには、美容部員の研修にも使われるガラス張りの見学コースがあり、着替えの必要もありません。
 驚いたのは、工場内にほとんど人が見当たらないことです。理由をお伺いしたところ、生産工程自動化により「人の重労働を大幅に削減し、そのぶん五感やスキル、ノウハウを活かす“人にしかできない仕事”に専念できる環境」を創出しているからだそうです。従来の人力に頼った生産方法では、腰痛等の負担を訴える社員も少なくなかったと伺いました。
 また、原材料投入からバルク(化粧品の中身)の製造、充填まで完全なクローズ環境で生産することで、医薬品の製造が可能なレベルの衛生管理と品質管理を実現する先進的な構造となっているそうです。小林市長も「見ていて飽きないね」とロボットアームの見事な動きに見入っていました。

福祉や地元への取り組み

 (株)アルビオンは障害者雇用にも前向きに取り組んでいます。工場に隣接する障害者雇用を目的とした熊谷ワークライフセンターも見学させていただきました。定着率向上を目指し、作業員28名に対し、12名の指導員を配置する(令和5年4月時点)など手厚い対応をしているそうです。パンフレットや商品サンプルの小分け、袋詰め等、皆さん手際良く作業をされていました。
 
 地域との連携にも積極的で、生産現場では地元である熊谷市の高校から新卒者を採用しているそうです。
 
 SDGsにも意欲的に取り組んでいて、排水は水道水レベルまで浄化する等、工場周辺環境への配慮にも努めているそうです。

おわりに

 (株)アルビオンは社是として「権威は自らつくる」を掲げていらっしゃいます。
 今回の企業訪問では、至る所にアルビオンの誇りが伝わるこだわりを感じることができました。
 多治見取締役、大喜多工場長を始め、温かく迎え入れてくださった(株)アルビオンの皆様、本当にありがとうございました。

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