ネギネクロバネキノコバエの防除について
更新日:2023年8月17日
本虫の発生範囲が拡大し、まん延した場合、国からの指導でネギの作付ができなくなることもあります。
ネギ生産者の皆様一人ひとりが意識を持ち、地域ぐるみで防除を行い、害虫の発生を防ぎましょう。
ネギ産地を守るため、ご協力をお願いします。
防除対策にご協力ください
1.定期的な農薬散布
ネギの定植時期から収穫前にかけて、使用基準を順守し、使用可能回数を最大限に活用した薬剤散布を実施しましょう。
2.出荷調整段階の確認の徹底
出荷物に虫が付着していないか、出荷段階で十分に確認してください。
3.水はけの改善
水はけの悪い場所で発生が多い事例があるため、明渠の設置など水はけの改善に努めてください。
4.農機の衛生管理
使用した機械等は使用するたびに土をよく落とし、衛生管理に努めてください。
5.残渣 の処分
本虫が発生したほ場の残渣は適切に処分してください。
熊谷市では農薬「キルパー」を使用した残渣処理を推奨しています。
現在、被害ネギ残渣集積場は設けていません。
発生が確認された残渣の処理には「キルパー」を活用しましょう!
焼却処分に代わる残渣処理方法として、農薬「キルパー」を推奨します。
キルパーは、ネギネクロバネキノコバエや黒腐菌核病に有効な土壌消毒剤(普通物・液体)です。ポリ袋に入れたネギ残渣に、希釈したキルパーを散布し、ガス化したキルパーを逃がさないよう密閉しておくことで、ネギネクロバネキノコバエのまん延を防止することが可能です。
なお、処理後はポリ袋から残渣を取り出し、ほ場にすき込んでください。
ポリ袋(90リットル)は、熊谷市農業政策課で無償配布しています。
未発生ほ場でも、石灰窒素で残渣を適切に処分しましょう!
ネギネクロバネキノコバエの幼虫は、鮮度のある部分に寄生するため、収穫後のほ場に残ったネギをそのままにしたり、残渣が再び根付くと、そこが寄生場所になる可能性があります。発生が確認されていないほ場でも、収穫が終わった後は早急に石灰窒素を散布(60~100キログラム/10アール)・耕うんし、残渣の腐熟促進を図り、新たな寄生場所を作らないように注意しましょう。
関連情報
クロバネキノコバエ科の一種に関する情報(農林水産省)(外部サイト)
ネギネクロバネキノコバエ Bradysia odoriphaga 防除のための手引き(技術者向け)-2020年改訂版-(農研機構)(外部サイト)
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