熊谷スマートシティ部高校生版「ロボ活」
更新日:2025年12月15日
市内高校生向けに、ロボットに関する講演を開催しています
熊谷市スマートシティ部高校生版「ロボ活」とは
熊谷スマートシティでは、高校生が地域の未来を主体的に考える機会を創出することを目指しています。
令和7年度に実施している本取組では、本市において市民の生活を支えるサービスロボット(注釈)の導入に向けて、ロボットに対する地域社会の正しい理解や受容性を育てるべく、市民に聴講や実機を間近に見る機会を提供するとともに、県立熊谷工業高校と連携し、それらについてロボットへの理解を深める一連の講座として学生に体験していただくことを試みました。
(注釈)サービスロボットとは、警備や受付、掃除や運搬など様々な仕事を人に代わって行ったり、人の仕事を支援する自動機械を指します。
全体概要について
市内の高校生や、市内の企業経営者、住民が、今後のロボット活用について理解を深められるよう、専門家や大学研究組織と連携した講演会・シンポジウムを開催しました。ロボット活用の最新事例、ロボット同士のデータ連携、人との協働運用、次世代モビリティとロボットに共通する「一人のオペレータが複数台のロボットを運用しコストメリットを生む必要性」や、「先端技術の実証と社会的需要の両立体制の必要性」など、市民の生活を支えるサービスロボットの導入に必要な様々なテーマを扱い、市民へのわかりやすい学びの場を産学官が協力して提供しました。
実施結果
ロボットシンポジウムを令和7年8月30日(土曜日)に開催しました
熊谷スマートシティ ロボットシンポジウム(熊谷市ホームページ)


ロボット活用の現状と未来をテーマに、専門家・行政が登壇し、市内のものづくり企業経営者、市民、高校生に向けて最新事例を紹介しました。
展示ブースでは、ロボットの実演を行い、参加者が実際に触れながら理解を深められる構成としました。
「ロボット同士のデータ連携と人との協働運用」に関する講演会を令和7年9月21日(日曜日)に開催しました
「ロボット同士のデータ連携と人との協働運用」に関する講演会(熊谷市ホームページ)


複数のロボットがデータを共有しながら協働作業を行う仕組みや、人との安全な共存のための考えかたについて、専門家がわかりやすく解説しました。
「新しい交通手段の研究と実践」に関する講演会を令和7年11月9日(日曜日)に開催しました
群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センターによる「新しい交通手段の研究と実践」についての講演会(熊谷市ホームページ)


自動運転や新しい交通手段の研究成果と、地域で実証が進む次世代モビリティの取組について紹介されました。本公演については、完全自動運転(ロボットカー)の可能性に関する著書もある研究者のかたにお話しいただくことで、公共交通の未来のみでなく、公共空間・公道などでのサービスロボットの未来に関してもヒントとすべく依頼したものです。
目的どおり、高齢者の移動支援や新しいモビリティが活躍するまちづくりなど、社会課題との結びつきが示され、市民の関心を高めるとともに、サービスロボットの導入促進についても「一人のオペレータが複数台のロボットを運用しコストメリットを生む必要性」や、「先端技術の実証と社会的受容の両立体制の必要性」などを重視しながら、「まちの側でも新たな技術を迎え入れやすく変わっていく」ロボット・フレンドリー(モビリティ・フレンドリー)なまちを目指すべき、との方向性を再確認することができました。
参加した高校生からは「ロボットが地域課題を解決するイメージが持てた」などの声が寄せられており、引き続き、大学などとの連携を検討していきます。