第10回特選・入選作品
更新日:2020年12月1日
「写真俳句」とは、熊谷市出身の作家・森村誠一氏が提唱する、写真と俳句・川柳などを組み合わせた新しい表現手法です。熊谷市では、平成24年度から~作家・森村誠一が選ぶ~くまがや「写真俳句」コンテストを開催し、今年で10回目となりました。
応募は、北は北海道から南は九州、また年齢は下が6才から上は87才まで、1,921作品が寄せられました。
この中から森村誠一氏、写真俳句連絡協議会の選考を経て特選5作品、入選20作品(うち熊谷賞3作品)が決定しました。
受賞された皆様、おめでとうございます。
森村氏は「写真で記録、俳句で記憶、写真俳句は日常から始まる」とおっしゃっています。
これを機会にみなさんも「写真俳句」をはじめてみませんか。
入賞作品展示・表彰式
入賞作品展示
会場:熊谷市立文化センター1階市民ギャラリー(熊谷市桜木町2-33-2)JR熊谷駅南口から徒歩4分
日程:令和3年12月14日(火曜日)から12月26日(日曜日)9時から17時まで
休館日:月曜日
表彰式
会場:熊谷市立文化センター4階第一講座室
日時:令和3年12月19日(日曜日)14時
特選作品
※特選作品の講評は、森村誠一氏よりいただいています。
一般の部
目指す先同じと示す雲の腹
(松崎たか子 撮影地:埼玉県深谷市)
講評:雲の流れに揺蕩う未来がある
春隣り体重計にこそと乗り
(川島幸子 撮影地:埼玉県宮代町)
講評:風が光る、不機嫌な重ね着を解く日となる
春風に背中押される意気地なし
(鈴木ふゆ 撮影地:新潟県村上市)
講評:春探し行く宛てもなく漂うて
秋冷やむすんでひらいてまた来年
(高田ふみ子 撮影地:熊谷市)
講評:来夏も咲く、思い続けて明日は見える
ジュニアの部
夏の田やおにぎりまでの長い道
(藤倉大智 撮影地:熊谷市)
講評:目に見える状況だけでなく、そこから始まる物語が表現されている
入選受賞作品
一般の部
〈熊谷賞〉親元をはなれて歩む春の友(鵜飼恵理 撮影地:熊谷市)
汗流し6年越しの恩返し(渡辺光弥 撮影地:熊谷市)
五線譜の音符のような月うさぎ(根岸智子 撮影地:熊谷市)
君のいないピントも合わない夏夜景(岸亮太朗 撮影地:埼玉県東松山市)
蔦一縷袈裟の模様を足しにけり(田中学 撮影地:東京都文京区)
まだ青い隣の彼と過ごす秋(中川真実 撮影地:三重県伊賀市)
夏の海行ったつもりの琥珀糖(平井智菜 撮影地:埼玉県越谷市)
泣いていい落ち込んでいい今日だけは(松浦直美 撮影地:熊谷市)
大丈夫リセットしてさ次の日へ(原田鈴菜 撮影地:埼玉県川越市)
秋風に運ばれ香る金木犀(松本渚咲 撮影地:埼玉県滑川町)
干し柿の影も楽しむ待ち時間(杉田絵里 群馬県長野原町)
ジュニアの部
暑い夏みんなの帰りを待っている(大島飛祐 撮影地:熊谷市)
幸せを見つけられるまで終われない(竹内咲葉 撮影地:熊谷市)
〈熊谷賞〉来年は山車引く父を見れるかな(飯田恵都 撮影地:熊谷市)
こぼれ種夏のおわりに咲く心(増田衣桜 撮影地:熊谷市)
〈熊谷賞〉駅前のむく鳥だけがさわぐ夏(谷芽在 撮影地:熊谷市)
つゆきらりママにあげたいイヤリング(宮城叶梛 撮影地:埼玉県秩父市)
家族とはいちばん密な夏休み(河村莉帆 撮影地:熊谷市)
まーだだよはずかしがりやの花みっけ(岩田鈴音 撮影地:熊谷市)
川あそび石のせいれつ前ならえ(永吉瑛真 撮影地:新潟県南魚沼市)