「データドリブンシンポジウム2025」を開催しました
更新日:2025年12月24日
11月16日(日曜日)に、文化センター文化会館ホールを会場に、「データドリブンシンポジウム2025」を開催しました。
当日、文化会館には約150人に参加いただいたほか、YouTubeライブ配信では約120人が視聴されました。
多くのかたにご参加・ご視聴いただき本当にありがとうございました!

・イベントの概要については、以下の開催リンクをご覧ください。
データドリブンシンポジウム2025について
・当日のシンポジウムの様子は、市公式YouTubeチャンネルにアーカイブ動画を掲載しています。以下のリンクからご視聴ください。
シンポジウム全編動画(市公式YouTubeチャンネル)(外部サイト)
「データドリブンシンポジウム2025」を振り返ります
シンポジウム当日のスケジュールは以下のとおりです。

・来場者からの、ご質問・ご意見などの集約には、意見集約アプリ「Slido(スライド)を活用しました。
来場者は、配布された二次元コードをスマートフォンで読み取り、ご自分のスマートフォンから匿名で意見や質問などを入力することで、その場で会場スクリーンに共有される仕組みです。
このアプリにより、イベントの双方向性が高まり、いいご意見をピックアップしてその場で回答するなど、イベントの臨場感を高めることができました。
1 熊谷スマートシティにおけるデータ利活用の取組紹介
最初の内容は「熊谷スマートシティにおけるデータ利活用の取組紹介」です。
始めに熊谷スマートシティの概要や、現在熊谷市がどのようなデータ利活用に関する取組を行っているのかを知っていただきました。
説明では、パワーポイントのスライドに加え、当日のテーマの1つでもあるBIツール「Tableau(タブロー)」の紹介も兼ねて、LINEポータルアプリ「クマぶら」の登録者データを可視化したグラフの実演も織り交ぜました。
(発表者 熊谷市市長公室政策調査課 スマートシティ担当副参事)
(当日投影資料)
当日の投影資料については、以下の資料をご覧ください。
熊谷スマートシティの取組紹介(当日投影資料)(PDF:3,236KB)
2 パネルディスカッション ~市民や地域と共に創るデータドリブンな自治体戦略とは~
前半のメインは、4人の有識者によるパネルディスカッションです。
2つのトークテーマについて、ファシリテーターと3人のパネリストが、それぞれの知見を
下山様の軽快で的確な進行のもと、パネリスト3人がそれぞれ知見に満ちたコメントをお話しいただき、来場者は皆さん真剣に耳を傾けていました。
また、パネリストやSlidoにより市側に投げかけられた質問や意見に対し、市役所のコメンテーターがその場でコメントや回答を行いました。
【登壇者】
ファシリテーター
パネリスト
パネリスト
パネリスト
(進行・熊谷市コメンテーター 熊谷市市長公室政策調査課 副課長)

トークテーマ
1 「住民の皆さんに興味を持っていただくためのデータ可視化の仕組みづくり」
2 「地域におけるデータ利活用ができる人づくり」【得られた知見の数々】
当日はパネリストの皆さんから、今後の参考になるコメントをたくさんいただきました!(注釈)カッコ内は関係するパネリスト
- 神戸市のデータ利活用人材育成の仕組みの共有。データ利活用のスキルを学びスキルが高まった職員が今度は講師となり、内部の職員を育てる仕組みができている。(大漉)
- データ可視化の内製化は神戸市でも掲げているテーマであり、熊谷市の方向性と同じである。(大漉)
- 「神戸データラボ」のように市民などに無料で公開しているダッシュボードのほか、庁内で活用するための内部向けダッシュボードがたくさん共有されており、すべて職員が内製化したもの。(大漉)
- 神戸市ではデータ利活用に特化した職員研修を「A データエキスパート・B データアナリスト・C データユーザ」の3ランクに分けて、年間を通じて実施している。下のランク研修には上のランク職員が講師となっている。(大漉)
- データ活用の力を身に着けることで、強力な説得力と何かを変える原動力となる。(徳政)
- データ活用によるまちづくりには協調領域(オープンデータの整備や機運の醸成など)を主体とした市民・企業の主体的な活動が必要。熊谷が力を入れている公民連携の取組は、この方向性に合致している。(瀧本)
- 自治体間連携による盛り上げも重要。神戸市や福岡市を始め、全国の自治体とつながり、可視化の成果を共有しながら高め合っていくことも大切である。(瀧本)
- 地域では、商工会議所や市民活動支援センターとの連携が効果的である。(瀧本)
- 住民とデータで語るときに重要なのは、住民がどんなデータによって行動が変わるかということ。公開するデータやダッシュボードによって市民がアクションを変えるような状態が理想である。公開することによって、苦情が減る効果があるものなどはその例である。(大漉)
- データ活用の要点3つの要素は次の3つである。(1)人づくり(判断は人が行い、活用も人が行う)、(2)データにアクセスできる仕組み(データ連携基盤)、(3)データを活用しようという文化の醸成、データを基に合意形成する文化(徳政)
- 課題からデータを見るのが一般的だが、データを見て課題を発見することもある。自分で仮説を立ててからデータを見ると、想定外の発見はあり得る。(徳政)
3 データ可視化プレゼンテーション- KUMAGAYAデータハッカソン -
後半は、もう一つのメインの内容である、データ可視化プレゼンテーション「KUMAGAYAデータハッカソン」を行いました。
「ハッカソン」とは、特定のテーマやデータについて、短期間に集中的に議論や開発を行い、成果を発表するイベントのことです。
今回は、市内にある「アルスコンピュータ専門学校」の学生チーム1チームと、地元熊谷市役所の職員チーム2チームの、合計3チームが、熊谷に関係するデータを使って事前にTableauでダッシュボードを事前に作成し、可視化・分析した成果を基に、地域課題解決に向けたプレゼンを行いました。
また、4人の有識者には、引き続きコメンテーターとして参加いただき、各チーム約10分間のプレゼンの後に、講評をいただきました。
1 アルスコンピュータ専門学校 テーマ「地域の売上傾向を活かした消費活性化の考察」
(発表概要)
気象庁が提供する気象のオープンデータと商品販売データ「ドルフィン・アイ」(国内最大級の購買ビッグデータ)を掛け合わせて、気候や季節の変化と商品の販売数の関係性に着目した。
暑い熊谷市(関東地区)におけるブラックコーヒーやアイスの販売状況を、北海道や九州と比較して、地域や気候により同じ商品の販売状況にどのような違いがあるかをTableauで可視化した。
商品の販売傾向は、地域や気候により特徴がある事に気づき、熊谷のデータを分析し、今後の消費活性化や観光客誘致につなげる手がかりとなるのではないかという結論に至った。
(パネリストのコメント)
- 熊谷の特徴である気候(暑さ)に関して、商品販売傾向などのマーケティングに結び付けるという考え方が一般的に考えられることを認識した。
- 地域の消費と気候を巧みに結び付けて新たな視点を提示している。
- Tableauのグラフも見やすくてとても良い。
- 地域を巻き込んで小売店や企業にもこのような動きをみせるのも良いのではないか。
- 学生が主体的にデータに向き合った今回の活動プロセスは素晴らしい。今後も継続的に行ってほしい。
2 熊谷市役所チームA テーマ「うどん県に追いつけ追い越せ!~うどん消費量で日本一へ」
(発表概要)
日本有数の「小麦どころ」であり、うどん消費量や人気がとても高い熊谷市で、過去3回開催されている「熊谷肉汁うどんスタンプラリー」の実施データを分析することで、あの”うどん県”に追いつけるよう、うどん消費量を今よりも上げていくにはどうすればよいか真剣に分析した。
(1)熊谷肉汁うどんスタンプラリーの参加者データ、(2)熊谷肉汁うどんスタンプラリーのアンケート、(3)「クマぶら」のユーザーマスタを活用し、Tableauでダッシュボードを作成。参加者の年代により、効果の高いPR方法が異なることを発見し、SNSでの宣伝の活用を提言した。
また、アンケートのイベント満足度とスタンプ獲得数に一定の相関関係が見られ、スタンプ獲得少数の参加者は、近隣店でスタンプを集めているケースが多く見られることなどを発見し、より参加しやすい環境を作るため、3個から5個のスタンプ獲得で達成できるミッションの設定などを提言した。
(パネリストのコメント)
- 市役所の横断的なチームで特定なテーマに取り組む活動は素晴らしい。
- 可視化したグラフを動的に動かして説明し、コミュニケーションツールとして活用していくことが他の場面でも生きてくるだろう。
- 成果を事業の関係者に見せていくことも有効である。
- データを選んだ根拠・目的に関するストーリーテリングも良くできていた。
3 熊谷市役所チームB テーマ「公共施設の有効活用」
(発表概要)
市民に馴染みの深い公共施設、その中でも「公民館」にスポットライトを当て、分析や考察を行った。
利用状況に偏りのある原因などを分析し、各公民館の稼働率や利用者数の平準化・増加に繋がる結果を得て、公民館の有効活用や市民活動の活性化につなげようと考えた。
偏りの原因について、3つの仮説を立て、Tableauによる可視化・分析を通して、仮説の検証を行った。
「施設利用者を増やすためには、老朽化した施設の単なる建て替えや、駐車場の確保では劇的な利用者増は見込まれない」と分析し、ハード面だけでなく、利用者目線での利便性の向上などを常に意識し、現代社会の需要に則った公共施設の有効活用・利用促進を模索していくことが重要であるという結論に達した。
(パネリストのコメント)
- まずは分析可能なデータが蓄積されていることが素晴らしい。
- 仮説 から検証のアプローチも良い。
- 浜松市でもTableauを真っ先に使った部署はアセットマネジメント部署だったので、活用分野として適切。
- EBPM(注釈)のプロセスとして優れていた。恣意的なデータ分析も行っていない。
- 市民とコミュニケーションする際のツールとしても使用できると感じた。
(注釈)EBPM エビデンス(合理的根拠)に基づく政策立案のこと
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