市民提案を基にしたクールシティアイデアの取組状況について(令和7年度)
更新日:2025年8月5日
令和6年度の市民ワークショップの提案内容を早速実践しています
市では、令和6年度に、立正大学と連携して実施したデジタルデザイン企画「未来のまちづくり スマートクールシティワークショップ」を実施しました。
スマートクールシティワークショップでは、熊谷市の気象観測機器の開発検討、暑さ対策の方法などについて、立正大学や市民などによるワークショップを実施したほか、観測した気象データの分析や活用方法の検討を行いました。
参加者は5つの班に分かれて活動し、それぞれの班が熊谷の夏の暑さに向き合いながら異なる課題設定を行いました。
各班は、まちの暑さを和らげる事業案などについて半年以上議論を続けて、令和7年3月に開催した最終報告会にて、市長を始めとした市職員や、多くの参加者に対し発表を行いました。
- スマートクールシティワークショップについては、以下のリンクもご覧ください。
デジタルデザイン企画「立正大学との共同研究」スマートクールシティワークショップ
最終報告会でも提案のあったいくつかのアイデアのうち、市の施策の方向性に照らして有効であると思われるいくつかのアイデアについては、早速、令和7年度に実践を開始していますので、次のとおりご紹介します。
1 放射冷却素材「SPACECOOL」を使ったタープテントを制作しました!
1つ目は、令和6年度「スマートシティワークショップ」A班の皆さんが時間をかけて考えてくれたアイデアを基にした実践です。
放射冷却素材「SPACECOOL(スペースクール)」を使用したタープテント(2つ)を製作しました!
SPACECOOLは太陽光からの熱を反射し熱吸収を抑える遮熱機能、吸収した熱を「大気の窓」の波長域の赤外線として放射することで宇宙に熱を逃がす放射冷却機能の両立を可能にした素材とのことです。
最近では、大阪・関西万博の一部のパビリオンの膜素材としても使用され、空調負荷の低減などに活躍しているそうです。
A班の皆さんは、星川通りに日陰が少なく快適な街歩きがしづらい状況に着目し、星川広場にSPACECOOLを使ったタープの設置を提案しました。
さらに、令和6年度、星川広場に完成した、人工芝が敷かれた交流拠点の快適性向上を図るため、広場に快適なタープがあると利用者に喜ばれるのではないかという仮説を立てました。
その提案も参考にしながら、市では令和7年度にSPACECOOLを使用したテントタープを発注し、この度完成しました。
A班の提案内容に近づけられるよう、交流拠点の階段状デッキにぴったりフィットするよう脚の長さを調整できるようになっています。
もちろん平面でも使用できますので、今後いろいろなイベントなどで活躍してくれることでしょう!
また、今後、実際にタープの下の気温や体感温度などを測定し、効果検証も実施したいと考えています。
2 市内の水遊び場を利用すると50クマポがもらえる仕組みを作りました!
2つ目は、令和6年度「スマートクールシティワークショップ」E班の皆さんのご提案をもとにした実践です。
E班の皆さんには、市内に水遊び場を増やすために、水遊び場の設置を検討する民間事業者に対して、市が広報や支援を行うことなどを提案いただきました。
これによって、「こどもが夏でも安心して遊べるまち」を目指したいという、とてもワクワクする提案でした!
この提案を参考にして、熊谷市公式LINEアプリ「クマぶら」で、市内の水遊び場を地図上で確認できるようにしています。
この中には、公共施設のほか、民間事業者様が設置した水遊び場も含まれています。
また、これらの水遊び場を利用いただいたかたには、50クマポを差し上げています(1日1回まで。期間は令和7年9月30日まで)。
ぜひ、いろいろな場所の水遊び場でクマポをゲットしてみてください!
(注意)熊谷スポーツ文化公園親水広場については、クマポの付与は行っていませんのでご注意ください。
→クマぶらとは
→クマポとは
3 まちなかで活躍する自動追従機能付き水まき(ミスト)ロボットの試作品を製作しました
3つ目は、令和6年度「スマートクールシティワークショップ」C班の皆さんのご提案をもとにした実践です。
C班の皆様は、打ち水の効果に着目し、時間をおいて複数回の水まきを行うことで気温低下の効果が高まるという仮説を、実際の実験結果をもとに導きました。
そこで、自動水まきロボットやミストロボットを製作し、ロボットがまちなかで活躍するという「未来の水まきスタイル」を作ったらどうかという提案を行いました。
市では、新たな産業の創出を目指す中で、ロボット分野にも注目しており、今回のC班の提案も参考にしながら水まきロボットの製作に乗り出しました。
そして、熊谷うちわ祭に間に合う時期に、2体の試作ロボットを完成させ、熊谷うちわ祭2日目(令和7年7月21日)にデモンストレーションを実施しました!
2体は石原区屋台の後で、前を歩く人物を正確に自動追従して走行し、沿道のお客さんを驚かせていました。
1体目の水まき(ミスト)ロボは、前半はミストの調子が悪い時間帯もありましたが、後半はミストも好調に噴き出し、通りかかったお客さんも興味津々でミストに近づいていました。
2体目の給水補助ロボットは、とても重たいウォータージャグやペットボトルなどを積んで走行してくれたため、水分補給を行うお祭り関係者に好評でした。
当日の様子をダイジェスト動画にまとめていますので、下の動画もご覧ください。
熊谷うちわ祭でのデモンストレーションのダイジェスト動画です。ぜひご覧ください!
