グライダーの秘密【4】　グライダーの組立

グライダーの組立は驚くほど簡単な構造です。航空力学に基づいて設計された機体は軽くて非常に丈夫です。そのグライダーの組立の秘密をご紹介します。

グライダーの機体を分解して格納してあるトレーラーを開けます。

グライダー胴体（ボディ）が破損しないように慎重に取出します。

主翼を取出し、左の翼から胴体（ボディ）に取付けます。
胴体（ボディ）への取付けは翼の上下など微調整をしながらゆっくりゆっくり、力を合わせて作業します。
主翼には機体を支える揚力（浮き上がる力）を発生させる大きな役目のほか、機体を左右に傾けるための小さな翼や離着陸時に使用する翼などが付いています。

グライダーの心臓部ともいえる。美しい両翼は2本のピンで固定しています。このピンの取付けも非常に繊細な作業で、少しでも翼の取付け角度がずれているとピンで固定することができません。

水平尾翼を取付けます。
水平尾翼は機体の前後のバランスが崩れ、機首が上下に向いてしまった時に、機体を水平に戻そうとする重要な役目があります。

微妙な空気抵抗を減らすため、翼の接合部分の隙間を粘着テープで止めます。

大空を滑空するグライダーの組立完成時には、チェックシートを用いて細かく機体の点検を行います。

美しく組みあがったグライダー。
【1】から【7】までの工程を経て完成します。