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女性消防職員座談会~この街の笑顔を守る~

更新日:2024年6月19日

熊谷市の安心・安全を守る女性消防職員の仕事は?プライベートは?女性消防職員が集まり、ざっくばらんに話す座談会を開催しました。

座談会メンバー

蓮見さん:副課長(33年目 消防総務課副課長兼消防団係長)

長谷川さん:消防隊(31年目 中央消防署消防第一係係長)

秋山さん:救急救命士(13年目 中央消防署)

田島さん:救急救命士(8年目 熊谷消防署)

きっかけは、どこに転がっているかわからない!

女性消防職員と活躍している皆さんが、消防職員を目指したきっかけって何ですか?

蓮見さん 実は、私が試験を受けた時が女性の消防職員募集第1回目だったの。もともと公安職に興味があって、警察や自衛隊の試験も受けたんだけど、うまくいかなくて…。それから一度、民間企業に就職したのね。それでも公安職への夢が捨てきれずモヤモヤしていたときに、「消防職員募集」を目にしたの。そこで、「まだ女性消防職員がいない時代に、女性がどこまで活躍できるだろう!」という可能性を試してみたくて受験したんだよね。 

長谷川さん 最初は市役所の事務職を受けようとしたんだけど、担任の先生から「女性消防職員を募集しているよ!」と言われて。体を動かすことが好きだったのもあって、消防のほうが向いているのかなと思って受験しました。ただ、当時は、女性が消防隊に配置されることがなくて、仕事は事務ばかりだったから、それは残念だったな。今はそんなことないんだけど、当時はね。

秋山さん 母が看護師だったので、もともと医療職に興味がありました。祖父が救急搬送されたことがあったのですが、その時の救急隊が優しくてかっこいいと感じました。でも、その時はまだ救急隊になろうと思ってはいなくて。
きっかけは、祖父の搬送と同じくらいのタイミングにあった職場体験ですかね。希望の体験先は保育園だったのですが、「保育園ではなくて消防署に行ってくれ」って言われて。正直、「えー」って思いましたよ。(笑)でも、その職場体験で消防署に行った時に、私の今の立場である「救急救命士」の存在を知ったんですよね。祖父が搬送された時に「かっこいい」と思った救急隊の人って、ここの人だったんだ。って気付きました。それで今は、救急救命士になっているので、何がきっかけになるかわからないなぁと思ってます。

田島さん 子どものころ「海猿」を見て「かっこいいな~~!」と思ったけど、泳げないから消防士がいいかなって、アバウトに思っていました。その後、高校生の時に交通事故に遭って…。今の先輩である救急救命士に搬送してもらった時に、「消防士ってかっこいい。やっぱり消防士を目指したい。」って思ったのがきっかけです。

体を動かすことが好きで、「やる気」があれば、スポーツ経験は関係ない!

消防士って聞くと体力が必要なイメージだけど、実際はいかがですか?スポーツの経験が皆あるのでしょうか?

蓮見さん 私は、中学・高校とも剣道をやっていたよ。実は有段者(笑)
長谷川さん かっこいい!私は、中学でソフトボール、高校は吹奏楽部だったな。ただ、体を動かすことは好きだった。
秋山さん 「インドア派でしょ?」ってよく言われるんですけど、実は小学校から高校までずっとバスケットボールをやっていました。
田島さん 中学はバレーボール、高校はサッカーでキーパーでした。
蓮見さん 田島さんといえば、体力試験で拍手が起きたんでしょ。
長谷川さん そうそう。「おぉ~!」って。
田島さん 懐かしいです…。(笑)
長谷川さん スポーツ経験はみんなそれぞれだね。でも、消防の仕事って、チームでお互いサポートしながら活動するから、「体力に自信がない」からってあきらめるのはもったいないよね。
蓮見さん そうだね。健康で、体を動かすことが好きで「やる気」があれば、スポーツ経験は関係ないと思うな。

勤務体制ってどうなの?女性用施設ってあるの?

消防職員にもいろいろな働き方があると思いますが、皆さんの勤務体制を教えてください。

蓮見さん 私の勤務体系は「毎日勤務」なので、朝8時30分から17時15分まで働いています。
長谷川・秋山・田島さん 私たちは「隔日勤務」なので、朝8時30分から翌日の朝8時30分まで働いています。もちろん、出動がなければ休憩や仮眠時間もあります。
秋山・田島さん 私たちは救急隊なので、昼食や仮眠を時間どおりに取ることが難しいときもあるね。
蓮見さん 毎日勤務だと、休憩も時間どおりだけど、出動隊はそういうわけにもいかないもんね。
秋山さん そうなんです。食事の時間が取れなくて、お腹がすき過ぎてしまうときもあるんですけど、活動中は不思議と空腹のことなんか忘れちゃうんですよ。
司会 出動以外の時間って何をやっているんですか。施設は充実していますか。

救急隊の皆さん、出動以外の時間は何をしていますか?

長谷川さん 救急隊に限らず、隔日で働く職員は出動だけではなく、出動報告書などの事務や査察、市民のかたや事業所の皆さんへの救急法や消防訓練の指導のほか、男性と一緒に災害に対応するための訓練も実施しています。

なるほど。ちなみに女性専用施設は充実しているんでしょうか?ここ(中央消防署)、白を基調にした内装がすごくきれいで、明るくて素敵な職場ですよね。

長谷川さん 仮眠室や更衣室、シャワーや洗濯機などは、すべて女性専用ですよ。
蓮見さん 熊谷市消防本部では、消防本部と熊谷消防署の合同庁舎のほか、中央消防署に女性用の施設がありますね。ほかの署や分署にも女性用施設があれば、それぞれの地域で働いてみたいです。

消防職員になってから「イメージが違うな」と思ったことは?

田島さん 消防に入ってからは、意外と事務処理が多いなと思いました。
秋山さん 私も、こんなに書類があるんだと思いました。
蓮見さん さっき長谷川さんが言っていたように、出動だけでなく、報告書の作成とかも大切なことだもんね。そういえば私たちの入庁当初は、女性の仕事といえば事務仕事だったから、消防隊として災害現場に出られた時は新鮮だったな。今は、性別に関係なく、職種に応じた仕事ができているかな。
長谷川さん たしかに、隔日勤務ができるようになって、初めて消防の仕事が分かった気がする。  

感謝の気持ち。それがやりがい

消防職員は大変な現場も多いと思いますが、それでもやっていて良かったと思えることは何ですか?

長谷川さん 現場に行くと感謝されることが多く、市民のかたとの触合いも増えるので、「ありがとう」の言葉を聞くと、やっぱりやっていて良かったと感じます。
秋山さん 救急現場でも、市民のかたに「女性の職員がいて良かった」と声をかけていただけることがあって、私たち「女性」という立場の職員が必要とされる場面はやっぱりあるんだなと感じました。
蓮見さん 災害現場は、殺伐とした雰囲気の場面も多いけれど、女性がいると場が和むというか、円滑に進む場合もあるよね。確かに、辛いときや場面も多いけど、感謝されることのほうが多いので、やりがいのほう大きいよね。

性別に関係なく、女性も活躍!

消防の職場って男性社会だと感じますか?仕事はしやすい?

蓮見さん 入庁した当初は、「男の職場」みたいな雰囲気だったけど、今は環境や施設も充実しているし、男性も男女の区別なく接してくれるから、仕事はしやすいよね。
長谷川さん そうだね。それこそ、入庁当初は腫れ物に触れるみたいな感じもあったけど、女性が男性社会に溶け込んでいくのと同じく、男性も慣れてくれているだろうね。
秋山さん 男女という性別は関係なく、知識と技術があれば活躍できる職場だなと感じていて、それを多くの人に伝えたいですね。

ライフプランを考える中で、育児や家事との両立は?

勤務の日は、災害がいつ起こるかわからない緊張感があると思いますが、休みの日はどんなふうに過ごしていますか?

秋山さん 趣味の時間や家族の時間はもちろんあって、それ以外だとついつい眠って体力温存しちゃってる。(笑)
長谷川さん 勤務がない日は時間に余裕があって、育児や家事をしても十分時間はあるよね。だから気持ちにも余裕が生まれる!
蓮見さん 消防は、大変かもしれないけど自分の時間も取れるし、女性には良い職場なんじゃないかな。個人的には、女性におすすめの職業だよ。そういえば、田島さんは育休中だよね。
田島さん はい。職場や上司のかたも皆さん理解があって、産休も、育休もとりやすかったです。
秋山さん うん。私が産休や育休をとった時も取りやすかったな。子育てに対する休暇のハンドブックがあるし、育休後の職場復帰のことも、担当課が相談に乗ってくれるんだよね。

消防」を考えている女性の皆さんへ!

消防はチームでお互いサポートしながら活動するので、体力に自信がないなどの理由で諦めないでくださいね。
市民の安心・安全を守り、市民のかたから感謝していただける。それは、私たち消防職員の「やりがい」でもあり「誇り」でもあります。
「自分の目標に向かって努力ができる」「新しい発想をもって自ら発信できる」
そんな人たちと一緒に仕事をしていきたいです。

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