水道管用塗料の品質認証に関する不適切な行為への対応について
更新日:2022年5月31日
過日、一部報道がありましたように塗料メーカーによる水道管用塗料の品質認証に関して、不適切な行為があったことが判明しました。その概要および本市上下水道部の対応は、次のとおりです。
1 不適切行為の概要
全国的に広く使用されている水道用ダクタイル鋳鉄管の塗料について、塗料メーカーが公益社団法人日本水道協会の規格(JWWA規格)の認証を不正に取得したもので、日本水道協会が公表している不適切行為の内容は、次のとおりです。
【令和4年1月公表分】
・JWWA K139規格認証時に、同規格で規定されている試験条件と異なる条件で得られた試験結果により認証を取得した。
・認証を受けた製品の一部にJWWA規格で規定されていない原料を使用していた。
【令和4年5月公表分】
その後の社内調査の結果、次のような新たな不適切行為が判明した。
・JWWA G112において、「塗料の比重」および「耐カッピング性」の試験結果が規格外であったにも関わらず、試験結果を改ざんして検査成績書に記載していた。
・JWWA G112を準用した塗料において、準用しているJWWA G112規格の「耐カッピング性」の試験結果を改ざんして検査成績書に記載していた。
2 日本水道協会の対応
塗料の認証を行った日本水道協会において、塗料メーカーへの立入調査などを行い、塗料の安全性について確認が行われ、安全性が確認できたものから順次、出荷自粛が解除されています。また、新たな不適切行為による認証取得分については、第三者試験機関における浸出試験等の結果から実使用上影響はないとしています。
3 本市上下水道部の対応
当該塗料が使われている水道管等を用いる工事については、水道管の安全性が確認されるまで、工事を一時中止しました。日本水道協会において、安全性が確認された塗料を使用している水道管等については、各資機材メーカーにおいて出荷が再開されましたので、工事を順次再開しました。また、年度内に工事が完成しない工事については、年度をまたぐ繰越工事を行っています。
水道水の水質については、水道法に基づく定期的な検査を実施し、全ての水質基準項目で異常がないことを確認しています。