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耳鼻咽喉科の以前と現在の違いについて

更新日:2026年7月1日

 私が耳鼻咽喉科医として日本医科大学の医局に入局してから54年がたちました。その頃の耳鼻咽喉科の病気の状態も治療の内容も大きく変わりました。
 学会も耳鼻咽喉科学会から日本耳鼻咽喉科頭けい部外科学会になりました。 解剖学的には耳・鼻・咽喉頭・頸部と変わりありませんが、病態と治療法が大きく変わりました。病因の解明(CT・MRI・ファイバースコープの導入などにより正確な病変の状態の把握)は薬剤の進歩(例えばアレルギー薬・抗がん剤・抗免疫薬など)、治療方法・手術方法の向上などで大幅に進歩しました。

 以前はへん桃腺炎・急性慢性中耳炎・急性慢性炎などの病気が主流でしたが、生活環境の改善や抗生物質や抗ウイルス剤などの開発で多くの症状は治るようになりました。現在では耳鼻咽喉科の中では分野別により専門的になり頭頸部腫瘍・平衡神経科・睡眠時無呼吸症候群・鼻アレルギーなどに分かれ、耳にいたっては人工内耳の装着・内耳の病変までも手術できるようになりました。高齢化が進んだ社会になり難聴のかたが多くなって、補聴器もより精密な型になりました。
 以上から、一般的な耳こう栓塞・鼻アレルギー・鼻出血・鼻こうや咽喉の異物・めまい・難聴等には、お近くの診療所でも対応可能ですが、重症になった場合やなかなか治りにくい時は耳鼻咽喉科医でも、それぞれの分野を得意とする先生に受診することをお勧めいたします。

熊谷市医師会 中島 正臣(なかじま まさおみ)


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