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悪性度の高い膵がんという病気でも

更新日:2026年5月1日

 膵臓すいぞうはおなかの膜の後ろ側に存在するため、がん細胞が発生すると血管や神経に入り込む特徴があり、膵がんは悪性度の高い病気であるといわれています。
 日本人のがん別の死亡数では、男性4位、女性3位、全体でも4位であり、その数は増加傾向となっています。
 膵がんの発見は、腹痛や背部痛、黄疸、体重減少などの症状、膵酵素値や腫瘍マーカーCA19-9値の上昇などの検査値異常、親族内に膵がん患者さんの存在、糖尿病の発症や増悪などで疑いがあると判断されます。その場合、腹部超音波やCT、MRIなどの画像検査を行い、膵がんを強く疑うと判断されると、内視鏡を用いた組織や細胞学的な検査で確定診断に至ります。
  膵がんを克服する治療には、外科的な切除手術が第1選択ですが、既にほかの臓器に転移がある場合や手術に耐えられない患者さんは抗がん剤などの治療を受けることになります。手術や抗がん剤の進歩によって徐々に生存確率は改善してきていますが、今年度に厚生労働省が発表した全膵がんの5年間生存確率は13.5パーセントと他のがん腫と比べて極めて低い のが現状です。


 一方で、手術が可能であった患者さんに限定すると、その確率は20から40パーセントに上昇します。さらに進行度の低いステージ1では49.4パーセントと報告されており、早期の状態で発見され外科的な切除手術を受けることが膵がんを克服するために重要です。

 なお、進行した膵がんと診断された症例でも、血管への巻き込みを伴うような患者さんに対しては、外科的な切除手術を行う前に、抗がん剤治療や放射線照射治療を併用することで生存確率が改善することが知られています。
 このため膵がんという病気は、早期発見が重要であり、膵がん発生の高リスク群の市民は、定期的な画像診断や腫瘍マーカーの測定を行うことが推奨されています。熊谷市医師会は、熊谷市とともに、高リスク群の市民に対して超音波や腫瘍マーカー測定検査を行う検診の仕組みを作り、膵がんの早期発見に寄与したいと考えています。先に述べた膵がんを発見する項目に該当する市民の方は、市内の医療機関への受診を強くお勧めします。

熊谷市医師会  北 順二(きた じゅんじ)

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