フライ
更新日:2023年8月24日
庶民的な伝統料理
フライは小麦粉を使った食べ物で、野菜や肉などをまぜた熊谷地域の庶民的な名物料理。「お好み焼き」よりも手軽な感覚で食べられ、まぜる具も地域によって若干の差があります。定番メニューとしている食堂もあります。いつ、どこで作られるようになったのかは不明ですが、観光客をはじめ、市民から熱い支持を受けています。
子どもから大人まで
フライは、その昔、駄菓子屋などで作られ、庶民のおやつとして売られていました。今で言うファーストフード的存在で、子どもから大人まで食べられ、現在でも多くの人々に愛されています。現在も市内にフライのお店がありますが、焼き方・ソースの味加減などが、それぞれのお店の腕の見せ所です。皆さんも一度味わってみませんか。
R5年度立正大学インターン生によるレポート
熊谷名物フライを熊谷市中央にある「ひがし屋」様にて頂きました。「ひがし屋」は、87歳の女将さんが一人で切盛りしており、朝3時からうどんも打っていると聞き、非常に驚きました。
長野県出身の私は熊谷市に住んで3年目となりますが、インターンシップに参加するまでフライの存在を知りませんでした。担当指導者様の話によると、熊谷では権田愛三が広めた麦踏みにより、麦の栽培量が増加し、小麦をメインの材料とした、フライやうどんが市民のかたにとって身近な食べ物となったようです。
フライの生地はお好み焼きよりもずっと薄く、クレープよりはちょっと厚いものでした。また、具材はネギと豚肉といったシンプルなもので、生地とともに鉄板の上で焼かれていました。
食べてみると、生地は想像以上にモッチリとしていて意外と食べ応えがありました。また、具材はシンプルでしたが十分な旨味があり、美味しかったです。
熊谷市には昔ながらのシンプルなフライ屋から、おしゃれで新しいフライ屋まであるようです。長野県は蕎麦文化が根付いているので、熊谷市の小麦文化に感銘を受けました。これを機に、様々なフライを食べてみたいなと思いました。