糖尿病が心配な「アナタの未来」へ
更新日:2025年1月15日
糖尿病とは?
糖尿病には『1型糖尿病』と『2型糖尿病』があります。
日本で多いのは、2型糖尿病です。
1型糖尿病 | 2型糖尿病 | |
---|---|---|
若年に多い(ただし何歳でも発症する) | 発症 | 中高年に多い |
急激に症状が現れて、糖尿病になることが多い | 症状 | 症状が現れないこともあり、気が付かないうちに進行する |
やせのかたが多い | 体型 | 肥満のかたが多いが、やせのかたもいる |
すい臓でインスリンを作るβ細胞という細胞が壊れてしまうため、インスリンがすい臓からほとんど出なくなり、血糖値が高くなる | 原因 | 生活習慣や遺伝的な影響により、インスリンが出にくくなったり、インスリンが効きにくくなったりして血糖値が高くなる |
インスリンの注射 | 治療 | 食事療法・運動療法・飲み薬・場合によってはインスリンなどの注射を使う |
(厚生労働省ホームページより)
2型糖尿病を予防するために今できること
生活習慣を見直しましょう!
(1)バランスのとれた食事
野菜、果物、全粒穀物、魚、豆類などを中心とした食事を心がけましょう。
糖分や脂肪分の多い食品を控えましょう。
1日3食、規則正しくバランスよく食べましょう。
(2)適度な運動
有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)を週3日以上しましょう。
筋トレも取り入れると効果的です。
階段を使うなど、日常生活のなかで身体を動かす機会を増やすことを意識しましょう。
(3)体重管理
健康的な体重を維持しましょう。
ただし、やせすぎも注意です。
(4)禁煙
喫煙は、糖尿病リスクを増加させます。
定期的に健康診断を受けましょう!
糖尿病の初期は自覚症状のないかたが多いといわれています。
症状が出てきたときには、かなり進行していたり、重篤な合併症を引き起こしていたりすることがあります。
治療をしないで放置していると透析などが必要になることもあります。
定期的な健康診断を受け、HbA1cや随時血糖値が基準値内か、年々数値が高くなっていないかなどチェックしましょう。
お口の健康も大切です!
歯周病と糖尿病は互いに影響しあうことがわかっています。
丁寧な歯磨き(歯間ブラシやデンタルフロスも使用しましょう。)、定期的な歯科医院でのチェックで歯周病を予防しましょう。
リスクチェックをしてみましょう!
糖尿病リスク予測ツール(国立国際医療研究センター糖尿病情報センターホームページ(外部サイト)
糖尿病合併症
1.神経障害
神経障害は糖尿病のかたに最も多い合併症のひとつです。
血糖値が高い状態が続くと、しびれや痛みを感じたり、その逆に感覚がなくなるなどの障害をおこしたりすることがあります。
2.糖尿病網膜症
眼の中にある網膜という部分で起きる細小血管症が糖尿病網膜症です。網膜症が悪くなると、最悪の場合、眼底出血や網膜剥離を伴って失明に至る場合もあります。
網膜症を悪くしないためには、日頃の血糖コントロールが重要です。その一方で、どんなに血糖コントロールが悪くても、早い段階で網膜症を見つけておけば大きな出血を予防できる場合があります。糖尿病で服薬しているかたは、目の見え方などが正常と思っても1年に1回は眼科受診をするようにしましょう。
3.糖尿病腎症
糖尿病腎症(糖尿病性腎症と呼ぶこともあります)は、糖尿病があるかたの慢性合併症のひとつです。
腎臓の機能が落ちてくると早期の段階では無症状ですが、進行すると身体の余分な水分や老廃物を尿として身体の外に排泄する機能が弱まることで、身体がむくんだり、気分が悪くなったりするなどの症状を引きおこします。また貧血をおこすなど、さらなる合併症を引きおこすことがあります。
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