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ラグビーの精神

更新日:2021年2月26日

ラグビーを見る際にぜひ知っておいてほしいラグビーの精神が2つあります。それが「One for All, All for One」と「ノーサイド(NO-SIDE)」の精神です。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。聞いたことあるけど分からないという方のために詳しく紹介していきます!

「One for All, All for One 」

この言葉は、ラグビーのチームプレイや自己犠牲の精神を表した言葉として有名ですが、実はラグビーから生まれた言葉ではありません。フランスの作家アレキサンドル・デュマの小説「三銃士」の中でダルタニャンと三銃士の固い友情を表す言葉として登場したのが語源と言われています。日本では一般的に「1人はみんなのために、みんなは1人のために」と訳されます。

ラグビーではスクラムを組む人やゴールキックを蹴る人、俊足やパワーを活かしてトライをとるなど、ポジションや選手ごとにそれぞれ役割があります。パワーのある体格の大きい人だけや足の速い人だけではチームが成立しません。体の大きい人、足の速い人、パスの上手い人やキックが上手い人などそれぞれの個性や役割を理解し、一人ひとりがチームのために責任を全うすることが重要です。

また、一般的には点を取った選手に注目がいきますが、ラグビーでは少し違います。「トライ」を取った選手はもちろん注目されますが、タックルをしてボールを奪った人、パスを出した人、ひたむきにフォローし続けた人などトライに至るまでに活躍した選手にも注目がいきます。トライをとるために自分を犠牲にしながらもボールをつなぎ味方を生かすプレーはトライと同様に高く評価されます。ボールを持っている1人の選手を、ほかの14人の選手がトライを決めるためにどうサポートするかも注目ポイントです。試合観戦の時にボールを持っている選手を見るのも面白いですが、その周りにいるボールを持っていない選手に注目してみるのも面白いかもしれないですね。

「ノーサイドの精神」

「ノーサイド」とは、ラグビーの試合終了時にレフリーが用いた用語でした(現在では「フルタイム」が一般的)。この言葉を、「試合が終われば敵も味方もなく、お互いの健闘を称え合い、感謝し、ラグビーを楽しんだ仲間として友情を深める」というラグビーの精神に重ねました。これが「ノーサイドの精神」です。ノーサイドという言葉は日本ラグビーの先人たちが大切に育んできた独自の表現ですが、この精神は世界共通の素晴らしいカルチャーです。

ノーサイドの精神を表すラグビーのカルチャーの一つとして「アフターマッチファンクション」があります。これは試合終了後に両チームの選手やスタッフなどが一同に集い、飲食を摂りながら交流を深める場です。試合中に激しく戦った相手ともここではお互いを称え合ったり、試合を振り返ったりなど笑顔で楽しくコミュニケーションをとります。

また、ラグビーは観客もノーサイドです。ラグビーはサッカーや野球のようなチーム別の応援席はなく、両チームのファンが入り交じって席に着きます。そのため、自分の席の両サイドが相手チームのファンということもあります。ですが、敵チームだからと嫌悪せずに同じラグビーファンとして一緒に応援し、相手チームでも良いプレーには拍手を送りましょう。そして試合後には観客もノーサイドで、互いのチームの健闘を称え合って、楽しくコミュニケーションをとりましょう。ラグビーではプレイヤーもファンも全員ノーサイドです。

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