花火のしくみ
更新日:2012年8月3日
大きさ色々、花火玉
花火玉にも大きさは様々あり、現在の熊谷花火大会では2・5号(約7・5センチメートル)~10号玉(約30センチメートル)までが使用されています。
大きいものでは20号玉(約60センチメートル)・30号玉(約90センチメートル)もあり、かつては熊谷花火大会でも20号玉が打ち上げられていました。
打ち上げと開花
筒を固定して立て、底に導火線につながった点火玉を入れた後、花火玉を筒の底に収めます。この状態で発射火薬に点火すると花火玉の親導(導火線)に着火し、同時に筒から空高く放出されます。そのまま親導が燃え進むと、中心の割薬に着火。この割薬が全ての星にも均等に着火させ、その爆発力で玉皮を粉砕すると同時に星を四方に飛ばします。(写真は、スターマイン用の筒(左)と10号玉用の筒(右)。)
花火の中身
親導 :導火線玉皮 :厚紙を何枚も重ねたものからなります。- 割薬:玉皮を破壊し、星に点火して四方に飛ばします。
- 星:開いた時に花の花弁となる花火の主要な構成部品です。
間断紙 :星と割薬が接しないように仕切る役割があります。
種類や花火玉の大きさによって中身の構造は様々ありますが、このようにいくつかの火薬類や部品が層をなし、一つの花火玉ができています。
花火が開いたときに、様々な色に変化するのは、星自体が違った色を出す火薬により何層にもなってできているからです。
花火師おすすめ!花火大会の楽しみ方
遠くから見るのもいいですが、熊谷花火大会は10号玉などの大きな花火が数多く打ち上げられます。見上げるくらい間近で、大きさや色、音などその迫力を体全体で感じてほしいです。
取材協力:オリエンタル火工株式会社