絶滅危惧種の「キタミソウ」が咲いています
更新日:2020年12月17日
別府沼に絶滅危惧種の「キタミソウ」が咲きました
別府沼の水辺にキタミソウが咲きました。
キタミソウは国のレッドデータブックに絶滅危惧2類として掲載されている、大変希少な植物です。
(絶滅危惧2類は、「絶滅の危険が増大している種」とされています)
もともとは永久凍土といわれる寒いツンドラ地帯に多く生息している植物で、日本では北海道で発見されました。
レッドデータブックによると、日本では北海道のほか、埼玉県、茨城県、奈良県、熊本県に生息していることが確認されています。
本来の開花時期は6月から10月ですが、熊谷市や行田市などでは12月頃の寒冷期に開花しているようです。
生息分布や開花時期など、不思議な点が多いキタミソウです。
見つけられるかな?
キタミソウが咲いているのは、別府沼の水辺。
さて、見えるでしょうか?近くに寄って見てみましょう!
まだ見つけにくいですね。
これならどうでしょうか?
丸がついているところが花です!
一般的なモミジの葉と比べるとこの大きさです
キタミソウの花はたいへん小さく、2ミリメートルほどしかありません。
キタミソウの絶滅危惧の理由として、湧水の減少、水辺の環境や水質の変化などの影響が指摘されています。
この小さな希少な花を守るためにも、ポイ捨てをしないなど、自然・環境にやさしい行動をとるように心がけましょう。