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令和5年度熊谷市学校給食費等検討委員会

更新日:2023年11月1日

熊谷市学校給食費等検討委員会の設置について

本市の学校給食費は、コロナ禍やウクライナ情勢等の影響を受け、食材価格が大幅な上昇をしていることから、今年4月に9年ぶりの改定(約15パーセント増)を行いました。
保護者の皆様には、給食費の値上げ改定は大きな負担となりますが、子供たちに理想的な給食を提供するため給食費を改定したものです。
しかし、今年4月以降も食材の値上がりが止まらず、改定後の給食費でも理想的な献立を子供たちに提供することが難しくなっています。
このため、今年7月から来年3月まで、さらなる食材費上昇分を市が負担する「子育て世帯学校給食応援事業」を実施することとしましたが、市が負担できる財源に限りがあることから、昨年度に引き続き、来年度以降の給食費について検討する熊谷市学校給食費等検討委員会を設置しました。
委員会のメンバーは、学識経験者やPTA代表、小・中学校長、栄養教諭、小・中学校教諭、教育委員会職員により構成されています。
この会議で協議・検討された内容は、市長へ報告され、教育委員会の意見を聞くなどして給食費を決定します。

第3回委員会について

去る10月5日(木曜日)に第3回委員会を開催しました。
はじめに、継続案件となっていた給食費の改定額案について、以下のとおりとしました。
・約15%の値上げ改定とする。
続いて、教育長宛に提出する検討報告書案について協議を行い、案の修正等を行いました。

委員から出された主な意見、質問

価格案について
・理想的な給食で、必要な栄養のほか子供の好きなデザートを出すという話だが、中にはフルーツポンチが嫌いという子もいると聞いた。特別に出しても嫌いなのでは意味がないので、必要なものを出せば良いのではないか。
・理想的な給食も良いが、子供たちの様子を見ていると、今の給食の内容で十分と思う。子供たちも食べられる子、食べられない子、好き嫌いのある子、いろいろいるが、現状の献立で良いと思う。
・15%くらいで考えると良いと思う。今年度限りで補助金が16円、19円出ているということだったが、来年度以降のことも考えた時に15%あれば仮に補助金がなくなったしても現状の給食は出せると思った。
・昨年度はいろいろな意見があった中で、間をとって15%となった。前回自分は上げられるなら上げた方が良いという意見だったが、今回、前年度以上の上げ幅は厳しいのではないかと思って、上げるとしても親御さんたちに理解いただくには最大で15%かなと。下については現場の意見も尊重しなければならないが、自分としては15%というのが納得してもらえる数字と思う。
・毎年検討委員会を実施しなければならないということを考えると、何年間かは耐えうることを考えると、もう少しプラスでも良いと思う。今なら15%で耐えうる状況で行くのではないかと思う。だから長いスパンで行くのか、短期で行くのかという考え方にもよると思う。
・上げては欲しくないという立場だが、栄養を考えると18%でも良いのかなと思っている。

報告書について
・15%の根拠だが、2ページの下から7行目あたりに載っているが、これらの数字が15よりも小さい数字が並んでいるので少し弱いかなと思う。
【回答】本日の議論の内容を盛り込み、修正する。
・その他で、来年度も検討委員会を設置し、学校給食費の適正な価格を協議する機会を設けることが望ましいとあるが、もう少し違う表現はないか。
【回答】必要に応じて、で良いのではないか。
 

まとめ

第3回の会議を以て今年度の委員会は終了しました。
なお、10月17日に委員長から教育長へ「令和5年度熊谷市学校給食費検討員会検討結果報告書」が提出されました。これを受けまして、教育委員会の意見を聴取し、来年度からの学校給食費を決定します。
 

第2回委員会について

去る8月2日(水曜日)に第2回委員会を開催しました。

はじめに、給食費の価格改定案について委員に説明し、①から③の値上げ額を参考に意見交換を行いながら価格改定案を決定する予定でしたが、決定に至りませんでした。

・①として、栄養価をバランス良く満たし、子供たちの好きなデザートも用意する理想的な給食とした場合は現行の約22パーセントの値上げが必要。

・②として主食と牛乳は今年度の価格とし、副食を熊谷学校給食センターでの食材価格を昨年の価格と比較した上昇額を価格とすると、約12から14パーセントの値上げが必要。

・③として主食と牛乳は今年度の価格とし、副食は埼玉県の食料の消費者物価指数の令和4年と比較しての上昇率7.8パーセントから算出すると約7から8パーセントの値上げが必要。

続いて補助金について事務局から、①~③の額を値上げして、その値上げ分を補助した場合、市の負担がどのくらいになるか、現在実施している第3子無償化事業が給食費値上げが実施された場合、どのくらい市の負担が増えるか、完全無償化する場合、どのくらいの財源が必要か説明しました。その後、意見交換し、委員会として給食費に対する補助金について、2年連続での値上げとなり、保護者負担を軽減するためにも値上げ相当額を補助することが適当であるとの意見でまとまりました。

委員から出された主な質問

価格案について
・今回値上げをしてさらに物価が上がった場合、さらに値上げをするのか。
【回答】給食費イコール食材費なので、食材費の状況を見ながら、この金額を確保しないと給食が作れないという意見と、いくらまでなら給食費を上げられるかという意見のすり合わせをして価格を決めていくことになる。

・8パーセント程度の値上げでは必要な栄養を満たせないということがあるなら教えてもらいたい。
【回答】学校給食は栄養価の基準値が文部科学省で決められていて、それに近い給食を作らなければならない。カルシウムや鉄分などは、ある程度給食費を上げないと基準値をクリアできない。

補助金について
・財源がなければ補助できないが、今やっている補助は市の単独か、国の補助があるのか。
【回答】第3子無償化は市の単独。7月からの上乗せ補助は国の交付金を使っている。

・国の交付金は来年はないのか。
【回答】今のところ、ない。

委員から出された主な意見

価格案について
・栄養価を国の目標値に合わせると10パーセントくらいの値上げで現状維持のギリギリラインかと思う。
・4月に15パーセントの値上げだったので、それを超えると厳しい。②または10パーセントが妥当かと思う。
・③では対応できない学校もあるのではないか。できれば①が良いが値段を見るとどうかと思う。
・値上げしないと子供たちの栄養が足りなくなる。②よりももう少し上げても良いが月額で1,000円の値上げが限界。
・子供ための金額なので払うのは親心。しかし周りの保護者は「また上がるのか」と言っている。
・③では足りないということなので②。
・値上げ幅を小さくした場合、子供の栄養摂取量が下がっていくことはかわいそうだと考えると保護者には恐縮だが我慢してもらう必要があるのではないか。
・県内自治体と比較すると、値上げした場合は県内で一番高額となってしまう可能性があり、ほかの自治体ではやれているのにと言われてしまう。
・今は異常気象であり、野菜の高騰があったり、ガソリンの値上げによる食材費の値上げもありうる。②が妥協点。
・子供たちにおいしい給食を作ってもらいたいが①では厳しい。
・4月に15パーセント値上げしたことを考えると今回も15パーセントが限度と思う。②か15パーセントでどうか。

補助金について
・できれば値上がり分を補助してもらいたい。
・子供が3人いて1人無償よりも、3人いて3人半額ならもっと助かると思う。
・給食が上手くいくようにしてもらいたい。
・来年国のお金が来るなら何らかの補助をしたら良い。
・全員無償化は7億円かかるのでそこまでしなくても数千万でできる補助をしていくのが良いのではないか。第3子無償化だけで良いと思う。
・第3子は続けてもらって、昨年、今年も高騰分の補助をしているが、今回値上げ相当分の補助だとかなりの金額なので少しでもその分負担してもらえれば良いかと思う。
・上乗せ補助とした方が、補助が出ない場合でも切羽詰まらない。値上げ分補助だと金額が大きすぎて出ないよりは出たら上乗せする方が良い。
・完全な無償化はとても無理だと思った。それをやって他の予算が削られては困る。魅力ある熊谷市を作るためには小中学生がいる親世代が増えることが大事なので無償化も考えたが、金額が大きすぎるので、第3子だけで良いと思う。
・熊谷は県北のリーダーであるべきなので、行田の中学生無償化を考えるとなぜ熊谷ができないと思う。財源が厳しいのは分かるが、立場上言わざるを得ない。本来国で無償化すべきだと思うが、熊谷市には半額補助をして欲しい。今まで通りでも文句を言われないかもしれないが、何か考えている所を見せてもらいたい。
・自分の子どもよりも下の世代のことを考えると、施設を作るより給食費に充てて欲しい。
・深谷市でやっているような一律10パーセントという方が平等感がある。値上げ分出せるなら負担は少ないと思う。第3子だけよりは全体に補助がいくようにして欲しい。第3子を抽出する手間もなくなる。平等に出してもらった方が良い。

まとめ

第2回検討委員会では、値上げ額と給食費に対する補助金を委員会として求めるかについて議論した結果、値上げ額については12パーセント、15パーセント、18パーセントの値上げまで絞られましたが結論が出ず、次回に持ち越されました。補助金については様々な意見が出されましたが、2年連続の給食費値上げでは保護者負担が大きいので、値上げ分を市が負担し、保護者にとっては値上げなしとしてもらいたいという意見を委員会として市に伝えるということとなりました。

第3回委員会は、10月5日(木曜日)に開催する予定ですが、そこでは値上げ価格と補助金についての意見を記載した報告書を作成します。

第1回委員会について

去る6月28日(水曜日)に第1回委員会を開催しました。
はじめに、本市の学校給食の状況等を委員に説明しました。
・本市学校給食の調理方式はセンター方式と自校方式で実施していること。
・給食用食材は、各センター、自校式学校で購入していること。そのため、給食費の金額が地区ごとに異なっていること。
・給食用食材費は、学校給食法で保護者の負担とされていること。
・人件費、光熱水費、機械器具等、食材以外の給食を作るために必要な費用は市が負担していること。
・主食(御飯、パン、麺)は、学校給食会から購入し、各学校に配送されているが、妻沼地区のみ御飯を持参していること。
・牛乳は業者から購入し、業者から各学校に配送されていること。
・喫食回数は小学校年183回、中学校年181回であること。
・市ではこれまで、子育て世帯への経済的負担の軽減を図るため、給食費への補助事業として、「STOPコロナ」学校給食無償化事業(令和2年度)、分散登校期間中の牛乳無償提供(令和3年度)、学校給食費第三子以降無償化事業(令和3年度~)、「STOPコロナ」子育て世帯学校給食応援事業(令和4年度)、子育て世帯学校給食応援事業(令和5年度)を実施してきたこと。
・新しい学校給食センターを整備し、センター方式と自校方式を統合する計画としていること。
・昨年度の検討委員会では、給食費を一律約15パーセント値上げすることや、小学校の喫食回数を2回増やすこと、また報告書の中で、市に約5パーセント程度の上乗せ補助を求めることを提言すること等が決定されたこと、等。
その後、事務局から給食費の推移や食材費の変動、理想的な献立と献立の現状、県内自治体の学校給食費等について、資料を基にした説明があり、意見交換を行いました。

委員から出された主な質問

・子供たちの偏食等により食べ残しが多いように思う。その分を他のおかずに回すことはできないか。
【回答】子供ごとに好き嫌いがあり、食べる、食べないで提供する分量を変更することはできない。また、給食は栄養の基準を満たす必要があり、食べ残しが多いからと言って他のメニューに切り替えるわけにはいかない。
・給食センターが新しくなることで給食費が上がることはないか。
【回答】そのことを理由に給食費を値上げすることはない。保護者に負担していただくのは食材費のみである。

委員から出された主な意見

・苦しい判断だが、子供たちの栄養が不足しないよう値上げは必要である。
・食材の値上げの状況から給食費の値上げはやむを得ない。
・毎日楽しみにしている給食の中でも子供が大好きな食材が値上がっているので、値上げは必要である。
・できるだけ子育て世帯への負担がないよう、市にも引き続き負担軽減のためのサポートをしてもらい、県内の平均的な価格にして欲しい。

まとめ

第1回検討委員会では、出席委員全員に現在学校給食が置かれている状況について理解いただき、意見交換した結果、給食費値上げはやむを得ないとの意見で一致しました。
第2回委員会は、8月2日(水曜日)に開催する予定ですが、そこでは具体的な値上げ金額等を検討します。

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