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熊谷型山車・屋台の秘密

更新日:2015年8月21日

人形の据えられた3層構造の江戸型山車に、少し改良が加えられたのが熊谷型山車です。この熊谷型山車や屋台の一番の特徴は、舵のきく三輪式台車(写真1)を持っていることでしょう。
この三輪式台車は、今のように広い道ではなく狭い道幅だった頃、「引き合わせ叩き合い」などでの微妙で素早い旋回を可能にするための、先人たちの知恵の結晶です。
このような山車や屋台の前輪は自転車のハンドルのように舵がとれ、「梶方」と呼ばれる担当が進行方向を決定しています。
もう一つの特徴は、囃子台と書院とを分ける間仕切りが通常4枚で仕切られていますが、2枚しかいないため、常に隙間ができており、囃子方が出入りできるようにしたものであるとの説もありますが、その本質はよく分かっていません。

高欄(こうらん)から見る囃子台

軽やかな「熊谷祇園囃子」はここから奏でられます。

これが熊谷型山車・屋台の自慢!可動式前輪

この可動式前輪により、きびきびとした動きができるようになりました。

木鼻(きばな)

引き綱は最大に伸ばすと50メートルに達します。

唐破風

唐破風上には屋根方が座り、危険等を回避します。

上鉾

この部分に人形を設置して引き上げます。高さはなんと9メートルにも達します。

擬宝珠と跳ね高欄(こうらん)

装飾が見事な擬宝珠と跳ね高欄(こうらん)が山車や屋台を飾ります。

中高欄下の屋根

中高欄下の屋根は珍しく、熊谷では銀座区の山車にのみ見られます。

熊谷型山車・屋台の各部名称

1象徴・人形
2高欄(跳高欄)
3三味胴(しゃみどう)
4上鉾(幕)
5斗きょう
6欄間
7裳階(もこし)
8垂木(たるき)
9軒提灯(のきじょうちん)
10擦りかね
11下鉾(化粧幕)
12雪洞(ぼんぼり)
13台輪(だいわ)
14地幕(腰幕)
15車輪(後輪)
16ブレーキ
17台棒
18梶取席
19三輪(前輪)
20木鼻(きばな)
21飾り金具(彫金)
22町名幕
23高欄(擬宝珠高欄) 
24締太鼓
25御幣(ごへい)
26御拝柱(ごはいばしら)懸魚(げぎょ)
27大太鼓
28御拝幕(ごはいまく)
29高張提灯
30懸魚(げぎょ)
31破風(はふ)
32箕甲(みのこう)
33鬼板(おにいた)
34揚巻(あげまき)

イラスト:新島章夫氏

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