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熊谷市犯罪被害者等支援条例を制定しました

更新日:2020年1月6日

 犯罪等による被害を受けた方やその家族は身体・精神的な被害、経済的問題や二次的被害等、様々な問題に直面し苦しんでいます。
 熊谷市では防犯のまちづくりを推進するため、自主防犯組織への支援や防犯灯・防犯カメラの整備、犯罪・不審者情報の提供等を行ってきましたが、誰もが安全で安心してくらすことができる地域社会を実現するためには、犯罪の予防だけでなく、犯罪被害者等に対する適切な支援が必要です。
 ついては犯罪被害者等支援を推進するため、「熊谷市犯罪被害者等支援条例」を制定しました。(令和2年4月1日施行)

条例制定の目的

  1. 犯罪被害者等の支援に関する基本理念を定める。
  2. 市、市民および事業者の責務を明らかにする。
  3. 犯罪被害者等の支援に関する基本事項を定める。

これにより犯罪被害者等の支援施策を推進し、犯罪被害者等が再び平穏な生活を営むことができる地域社会の実現に寄与することを目的とするものです。

条例の概要

1 基本理念

  • 犯罪被害者等の支援は、適切にかつ継続的に行うこと。
  • 犯罪被害者等の支援は、犯罪被害者等の名誉および生活の平穏を害さず、二次的被害を生じさせることのないように行い、個人情報の適切な取扱いの確保に最大限配慮する。

2 責務

市の責務

  • 基本理念にのっとり、犯罪被害者等の支援に関する施策を策定し、実施する。
  • 施策を円滑に実施するよう関係機関等と連携協力する。

市民の責務

  • 犯罪被害者等の名誉や生活の平穏を害さず、二次的被害を生じさせないよう努める。
  • 犯罪被害者等の支援施策の趣旨を理解し、施策に協力するよう努める。

事業者の責務

  • 犯罪被害者等の名誉や生活の平穏を害さず、二次的被害を生じさせないよう努める。
  • 犯罪被害者等の支援施策の趣旨を理解し、施策に協力するよう努める。
  • 犯罪被害者等が刑事等の手続きに関与できるよう、犯罪被害者等の就労および勤務について配慮するよう努める。

3 支援施策

  • 相談および情報の提供等
  • 人材の育成等
  • 民間支援団体への支援
  • 市民および事業者の理解の増進

二次的被害について

 犯罪等の被害にあった被害者やその家族は、犯罪等の直接的な被害にとどまらず、二次的被害に苦しんでいます。
 二次的被害について、熊谷市犯罪被害者等支援条例では以下のように定義しています。
「犯罪等による直接的な被害を受けた後に、風評、誹謗(ひぼう)中傷、報道機関による過度な取材等により犯罪被害者等が受ける精神的な苦痛、身体の不調、プライバシーの侵害等の被害をいう」
 周囲の人の心ない言葉や無責任なうわさ等によって犯罪被害者等の心が傷つけられることも、二次的被害に該当します。つまり犯罪とは無関係の第三者であっても、二次的被害を与える加害者となり得るのです。
 また、相手を気遣ったり、励ますつもりの言葉が、逆に相手を傷つけてしまうこともあり得ます。例えば、以下のような言葉には要注意です。

「頑張ってね」「しっかりして」

 励ますつもりの言葉であっても被害後の苦しい状況の中で暮らしている方にとっては、「これ以上頑張らなければならないのか」と、さらに追い詰めてしまう可能性があります。

「早く忘れた方がいい」「この先いいことがあるよ」

 おそらく一番忘れたいと感じているのは被害者自身でしょう。忘れたくても忘れられないから苦しいのです。このような状態で先のことを考えるのは難しいでしょう。

「つらいのはあなただけではない」「もっと大変な人もいる」

 感じ方は人により異なります。また苦しみを比べることに意味はありません。目の前の方の気持ちに寄り添うことが何より大事です。

「何故○○しなかったの」「○○すればよかったのに」

 当然のことですが悪いのは加害者です。しかし人は被害の原因を被害者に向けがちです。被害者が自身を責めて苦しむことも少なくありません。
 どれだけ原因を求めても、被害が回復することはありません。

「意外に元気そうだね」

 表面上は元気そうに見えても、周囲に気を遣って元気なふりをしている場合や受け止めきれずに日々を過ごしている場合もあります。
 被害からの回復には、被害を受けた方々の内なる気持ちを感じ取り、理解を示す周囲の人々の存在が不可欠でしょう。


 被害を受けた方と話をする際は、批判や感情の否定、価値観を押し付けることはせず、共感して丁寧に話を聞き、気持ちをそのまま受け止めることが大事です。
 話をすることが難しく感じてしまうかもしれませんが、犯罪等の被害による様々な問題で苦しんでいるときには、話を聞いてもらうだけでも負担が軽くなることがあります。周囲の方々の協力は、犯罪被害からの回復の大きな助けになります。

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このページについてのお問合せは

安心安全課防犯係
電話:048-524-1386(直通) ファクス:048-521-0520

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