温かみのある煉瓦造りの礼拝堂
明治15年(1882)、イギリス国教会の教えに共感を得た熊谷在住の人々の運動が実を結び、明治18年(1885)には、日本人最初の聖職者・田井正一の説教会が開かれ、「熊谷教会」が創設されました。
日本聖公会熊谷聖パウロ教会は、大正8年(1919)に4年の歳月を経て建てられた煉瓦造りの教会です。設計者は、アメリカ人の設計家ウィリアム・ウィルソンです。ウィルソンは、煉瓦を組み合わせる建物構造の設計に高い技量を発揮しました。
その綿密な設計と併せて、深谷で焼き上げた上質な煉瓦を使用していることから、関東大震災や熊谷空襲の被災も免れ、現代に受け継がれています。
熊谷聖パウロ教会の礼拝堂及び門は、大正期の貴重な近代建築として、2005年に国の登録有形文化財となりました。

日本聖公会熊谷聖パウロ教会