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血圧測定の仕組み

更新日:2019年11月1日

 医師や看護師が血圧計で血圧を測る場合、まず上腕にカフ(腕帯)を巻き動脈の拍動が触れる部位に聴診器を当てます。そしてカフに空気を送り上腕を圧迫して動脈の血流を止めます。続いてカフの空気を少しずつ抜いて圧を下げていくと動脈が少し開いて血液が流れ出します。この時聴診器から「トントン」と心臓の拍動に一致した血管音が聞こえ始めます。さらに圧を下げていくとある時点で血管音が聞こえなくなります。血管音が聞こえ始めた時のカフの圧力を最高血圧(収縮期血圧)、血管音が聞こえなくなった時の圧力を最低血圧(拡張期血圧)とします。このように聴診器で血管音を聞き取りながら血圧を測定する方法(聴診法)は、1905年ロシアの軍医ニコライ・コロトコフが初めて行ったとされています。そのため血圧測定の際に聞こえる血管音はコロトコフ音と命名され、聴診法による血圧測定法はコロトコフ法と呼ばれています。 

 一方、家庭用の電子血圧計は血圧測定の仕組みが少し異なります。電子血圧計では血圧測定を開始すると、上腕に巻いたカフは自動的に膨らみ動脈を圧迫して血流を止めます。カフで圧迫して動脈を閉塞させるのはコロトコフ法と同じですが、電子血圧計では聴診器は使用しません。電子血圧計のカフにはセンサーが内蔵されており、カフが減圧され血液が流れる際に血管壁から発生する振動(脈波)を計測します。カフが加圧され動脈が閉塞された後、カフが緩んで減圧されると、ある時点で脈波が急激に大きくなります。その後脈波は急速に小さくなり、ある時点まで減圧されるとあまり変化しなくなります。脈波が急激に大きくなったときのカフの圧力を最高血圧、変化がなくなったときの圧力を最低血圧とします。このように脈波を利用した血圧測定法をオシロメトリック法といいます。家庭用の電子血圧計のほとんどは、オシロメトリック法により血圧を測定しています。現在市販されている家庭用の電子血圧計は操作が容易であり、血圧測定値の信頼性も格段に向上しています。ただし手首にカフを装着するタイプのものはやや誤差が大きいとされており、学会では上腕に装着するタイプを推奨しています。
熊谷市医師会 北野 善郎

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