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新型コロナウイルス抗原定性検査(簡易キット)について

更新日:2022年1月1日


新型コロナウイルス感染第5波は熊谷市内でも令和3年7月末から8月、9月と毎日多くの感染者の発表がありました。私たち医療機関では、ウイルス検査の陽性者数の多さに、院内スタッフ全員身を引き締めて診療に当たりました。第5波は収束しつつあるところで(令和3年10月27日執筆時点)、ワクチンや検査などを有効に利用して、日常生活を取り戻したいと願っています。
さて、新型コロナウイルス感染の診断の入口として、ウイルス検査の実施があります。今回は、そのことについて話題や注意点などを紹介します。
令和3年10月から、薬局で抗原定性検査(簡易キット)が、使用方法など説明を聞いた上で購入できるようになりました。健康なときに購入し、必要に応じて自宅で検査が可能になりました。最適な検査時期は、症状が出てから9日目まで(2日目の陽性率が最も高くなる)です。症状がないときや、濃厚接触者となった場合は最初から医療機関でPCR検査(または抗原定量検査)を受けた方がよいと思います。簡易キットは簡便かつ迅速に検査結果が出ることから、他の人に感染をするのを減らすことに役立ちます。
次に、陽性と陰性の結果についていくつか注意点があります。本当は、陰性なのに陽性に出てしまう(偽陽性)ことがあります。試薬によっても異なりますが、症状が出てから9日目までの期間で数パーセントから50パーセントぐらいが偽陽性です。偽陽性の場合、隔離が不要なのに学校を欠席したり、会社を欠勤することになってしまいます。簡易キットで陽性が出たら、必ず医療機関でPCR検査などを受けてください。
逆に本当は陽性なのに陰性の場合を、偽陰性といいます。症状が出始めてから9日までの期間で、PCR検査と簡易キットの陰性一致率は、95パーセント程度と言われています。
最後に、簡易キットを使用する場合は、鼻からの検体の取り方など薬局でよく指導を受けて検査を実施してください。

熊谷市医師会 渋谷友幸(しぶや ともゆき)

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