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男性更年期障害

更新日:2020年5月1日

 男性の場合、40歳を過ぎると、男性ホルモン(特にフリーテストステロン)が徐々に減少します。男性ホルモンのほとんどは、精巣で作られています。急激に減ってしまうと、様々な精神症状と身体症状が出ます。精神症状には、元気がなくなる、落ち込みやすい、イライラする、集中力がなくなる、新しいことに興味が持てない、不眠などがあります。身体症状には、性欲や勃起力の低下・早朝勃起の減少・性交回数の減少(性機能症状)、動悸(どうき)・ほてり・寝汗・耳鳴り(心血管症状)、肩凝り、腰痛、疲れやすさ(運動器官症状)、手のこわばり・しびれ(知覚症状)などがあります。このような症状の方が、全て男性更年期というわけではありませんが、フリーテストステロンの欠乏による男性更年期の可能性も高いということです。
 診断は、問診とフリーテストステロンの血中濃度(日内変動を考慮した)の測定です。治療は、フリーテストステロンの補充療法です。(もちろん、低値の場合は、保険診療の対象となります)具体的には、その数値と症状の程度に応じて、2~4週間ごとの筋肉注射です。内服薬は肝機能障害を来すため使用されません。治療のできない方は、治療前のPSA(前立腺特異抗原)の値が2.0ナノグラム/ミリリットル以上、多血症、重度の肝機能障害、重度の腎機能不全の方などがいらっしゃいます。治療開始3か月で、治療効果を判定します。有効な場合は、継続治療します。自覚症状の改善具合をみながら、治療の継続・中止を相談していきます。補充療法の副作用は特になく、がん(特に前立腺がんなど)との関連性も認められません。ED(勃起不全)の治療薬との併用も心配ありません。
 泌尿器科の外来の多くはメンズヘルスも扱っています。日本泌尿器科学会および日本メンズヘルス医学会のガイドラインに沿って、適切な診断治療が行われます。ご心配な方は、一度泌尿器科のメンズヘルス外来のドアを叩いてみてはどうでしょうか。

熊谷市医師会  角谷 秀典

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