今から考えておきたい「デジタル終活」について
更新日:2024年11月25日
(独)国民生活センターから、デジタル終活に関する注意喚起がありました。
デジタル終活とは
故人が使用していたパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器を通して確認できるデータやインターネット上の契約、サービス等を総じて「デジタル遺品」と呼び、ネット上に保有していた資産データやサブスク(注釈1)を契約していた場合のアカウントなども含まれ、デジタル機器が普及した現代社会ならではの遺品と言えます。今後は、死亡時にデジタル遺品を残すことになる人が増えると予想され、のこされた家族が困らないようにするための「デジタル終活」の必要性が高まってきています。
デジタル遺品に関する相談の中には、遺族が契約内容の確認や解約をしたくても、ID、パスワードの手がかりがないために手続きに困るケースがみられます。
そこで、消費生活センター等に寄せられた、デジタル遺品に関する相談事例を紹介し、のこされた家族が困らないようにするための「デジタル終活」について情報提供します。
(注釈1)サブスクリプション。定められた料金を定期的に支払うことで、一定期間、商品やサービスを利用できるサービスを指す。
相談事例
- 故人が利用していたネット銀行の手続きをしたくてもスマホが開けず、ネット銀行の契約先がわからない。
- コード決済サービス事業者の相続手続きが1か月以上たっても終わらない。
- 故人が契約したサブスクの請求を止めたいが、IDとパスワードがわからない。
相談事例からみる特徴
- 故人のスマホやパソコン等のパスワードがわからない場合、第三者がロック解除することは困難。
- ネット上の資産は本人以外が実態を把握することが難しく、相続手続きに時間がかかることがある。
- サブスクは解約手続きをしない限り請求が続いてしまう。
デジタル遺品の処理で困らないための事前の対策-思い出は残しつつ、トラブルは残さないために-
- 万が一の際に遺族がスマホやパソコンのロック解除ができるようにしておきましょう。
- ネット上の資産やサブスクの契約は、サービス名・ID・パスワードを整理しておきましょう。
- エンディングノートの活用も検討しましょう。
- 自分自身に何かあったときに備えて、スマホ等のアカウントにアクセスできる人を指名できるサービスを活用しましょう。
【参考】今から考えてみませんか?デジタル終活(PDF:1,367KB)
- *熊谷市消費生活センター(市役所1階市民相談室内)
- 048-521-7321(直通) 受付時間 9時30分から12時、13時から15時30分(土曜日、日曜日、祝日を除く)
- 消費者ホットライン「188(いやや!)」
- お住いの地域の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
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