平戸の大仏を収蔵する源宗寺本堂の保存修理プロジェクト
更新日:2020年4月9日
熊谷市指定有形文化財・彫刻 木彫大仏坐像(平戸の大仏 ひらとのおおぼとけ)を収蔵する平戸地区の源宗寺本堂の保存修理事業を進めています。皆様のご協力をお願い申し上げます。
平戸の大仏・源宗寺本堂
源宗寺本堂保存修理事業寄附募集趣意書
熊谷市平戸の源宗寺は17世紀初頭に藤井雅楽之助が開基し、本堂内には薬師如来と観音菩薩の二体の「木彫大仏坐像」が鎮座しています。二体の仏像は台座を含めると約4メートルの規模で、木彫仏として日本最大級を誇り、「平戸の大ぼとけ」と呼ばれています。二体の仏像が安置される本堂は、古都奈良の東大寺大仏殿に模した形状とも伝わり、仏像の制作と同時代に建立された物と推定されます。江戸時代半ばに洪水被害を受けた後、建物の丈を下げる改修や壁の補強などを経て、現代に継承されてきた源宗寺本堂ですが、建造物の全体における老朽化が進み、今後、仏像の保存にも支障が生じることが懸念されています。こうした事態に対応すべく当寺護持会、東竹院、地元平戸地区、事業賛同者、熊谷市教育委員会を中心とした保存修理委員会を結成しました。令和元年度の保存修理事業の実施に向けて様々な検討を進めておりますが、改修工事には総工費約5千万円を想定とした多額の費用負担が見込まれ、所有護持会などの負担のみでは到底実現し得ない状況であります。熊谷の文化遺産を未来に継承するための本事業は、現代の今に生きる我々の責務なのではないかと考えております。
本事業に際しまして、皆様のご賛同を頂戴するとともに、工事費用のための寄附募集を行います。是非とも皆様のご協力をお願い申し上げます。
源宗寺本堂保存修理委員会https://oobotoke.com/(外部サイト)
平戸の大仏を収蔵する源宗寺本堂
源宗寺本堂と保存の歴史概要
現本堂が建つこの位置には、茅茸屋根の建物が元来存在していたと推定され、それを前身本堂として寛文2年(1662年)に勝願寺の第一四世玄誉上人による一万日念仏供養が成された。
その勤行の折、本尊となる薬師如来像と観音菩薩像の制作も担われている。源宗寺中興の祖となる第五世含誉上人は、元禄10年(1697年)までに境内の御堂の建立を成し、また、元禄14年(1701年)には本尊となる大仏の再興が図られており、翌年春に大供養が営まれた。これら大仏が元禄期における新たな制作なのか、あるいは寛文期制作のものの修理であったかは、現段階では不明である。正徳3年(1713年)に何らかの理由で大仏は損傷し、近隣村々の援助を受けて修復が成されたが、寛保2年(1742年)8月の大洪水では再び二体の大仏は破損したことが考えられる。その後、第八世喚誉上人が現本堂の再建を行い、大仏の修復にも努めたと伝わる。明治維新後に荒廃した経緯もあるが、地元住民及び檀家各位の尽力にて仏像及び本堂の保存維持が現在まで進められている。(熊谷市立江南文化財センター 山下祐樹)
埼玉新聞に掲載された大仏公開についての記事
源宗寺本堂保存修理事業寄附金募集要項
募金名称
源宗寺本堂保存修理事業寄附金
期間
随時
使途予定
熊谷市指定有形文化財・木彫大仏坐像
薬師如来像及び観世音菩薩像の収蔵施設である源宗寺本堂の大規模修繕事業
募金額
任意
募金方法
(1)郵便振替
振替口座
(記号番号)時230-7-89532
(口座名)源宗寺本堂保存修理委員会
※振替用紙の郵送ご希望の場合は、お手数ですが下記事務局までご連絡下さい。
(2)銀行振込
埼玉りそな銀行 熊谷支店
普通預金
(口座番号)5297589
(口座名) 源宗寺本堂保存修理委員会
ゆうちょ銀行 〇三八(ゼロサンハチ)
通常貯金
(記号)10380
(番号)81872311
(口座名) 源宗寺本堂保存修理委員会
(3)現金持参
保存修理委員会の寄附申込書にご記入のうえ、現金と一緒にご提出下さい。
(4)募金缶 熊谷市役所ほかに設置
奉納名簿等への掲載
1万円以上のご寄附を戴きました方は、奉納名簿又は奉納額にお名前を掲載させて戴きます。
掲載を希望なされない方は、郵便振替の場合には振替用紙(払込取扱票)、銀行振込の場合には、寄附申込書にその旨ご記入下さいますようお願い申し上げます。
その他
この寄付金は、税法上の「寄付金控除」の対象ではありません。
詳細はこちらをご覧ください。https://oobotoke.com/yoko/(外部サイト)
問合せ
源宗寺本堂保存修理委員会
事務局 山川宏之(山川会計事務所 内)
〒360-0015 埼玉県熊谷市肥塚887-6
電話:048-526-5874 ファクス:048-523-7525
