FMクマガヤで荻野吟子をテーマにした番組を放送
更新日:2020年6月25日
FMクマガヤで日本初の公認女性医師・荻野吟子をテーマにした番組が放送されました。
2020年6月20日、ラジオ局のFMクマガヤで熊谷市俵瀬(旧俵瀬村)出身で日本初の公認女性医師となった荻野吟子をテーマとした番組が放送されました。6月23日が荻野吟子の没日にあたることから吟子を偲ぶ機会として番組が編成されました。
発端は熊谷市在住の作曲家である川田公一さんが、めぬま皮膚科クリニックの医師で声楽家の川口早苗さんに「熱情 荻野吟子」という楽曲を提供し、その歌唱された曲がCDとして発表されていることから、吟子をテーマにした番組が発案されました。
番組の冒頭には「荻野吟子の生涯を学ぶ」と題して江南文化財センターの山下祐樹主任から、苦難を乗り越えた荻野吟子の人生について説明し、2019年に完成した映画「一粒の麦 荻野吟子の生涯」(現代ぷろだくしょん)についてもPRしました。また、山田火砂子監督の映画制作に向けての想いなどを撮影秘話と合わせて紹介しました。
番組の後半では、荻野吟子の人生に共感し医師を目指した川口早苗さんの今までの人生を振り返りつつ、生誕した場所が熊谷市妻沼の坂田医院であることから、現在、国登録有形文化財となっている「坂田医院旧診療所」への愛着、医師であった祖父や父への想いについて語っていただきました。
番組内では、川口さんの美声によって制作された「熱情 荻野吟子」と、「千の風になって UKオリジナルバージョン」が流れました。パーソナリティーの吉田香さんと高柳昭一さんの軽妙な語りとともに、約1時間の吟子特集となり、放送後も反響があるなど、意義ある番組となりました。放送内容については今後、啓発用の音源として無料で貸出しを行う予定です。
パーソナリティーの吉田香さん(後方右)と高柳昭一さん、医師で声楽家の川口早苗さん(前方右)と熊谷市立江南文化財センター山下祐樹主任
