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平成29年8月 都市建設常任委員会(仙台市 歩行者系案内誘導サインについて、八戸市 ブックセンターについて、ポータルミュージアムについて)

更新日:2017年9月5日

都市建設常任委員会では8月24日、25日の2日間、行政視察を行いました。
参加者
委員長 小鮒賢二 副委員長 千葉義浩
委員 森 新一、三浦和一、野沢久夫、

8月24日 宮城県仙台市

 仙台市は、広瀬川沿いの緑豊かな自然と市街地に広がる青葉通や定禅寺通のケヤキ並木などが織りなす、都市景観が魅力的な都市であり、平成12年に「歩行者系サインガイドライン」を策定しておりましたが、時代の変化を考慮し、改めて平成26年に「歩行者系案内誘導サイン等基本方針」を策定しました。
 策定にあたっては、国や県、鉄道・バス会社などの関係団体が委員である景観総合審議会および専門部会を設置し、計画の方針等を定めることで、非常に短期間で事業を完成させなければならない中でも事業をスムーズに進められたそうです。
 また、サインの設置場所の決定については業者任せにせず、一定の基準を設け、現地確認した上で市が決定した結果、中心市街地の駅や交通結節点に、統一感と連続性を持ったサインを設置することができたなどの説明を受けました。
 他にも、サイン等基本方針策定のさまざまな方策、苦労した点、現在の課題などについて説明を受けた後、景観地区に指定されている定禅寺通を現地視察しました。

8月25日 青森県八戸市「八戸ブックセンター」

 八戸市は、市長の政策公約により、平成28年12月4日に、市街中心部の民間所有のテナントビルの1階部分に約95坪の「八戸ブックセンター」を開設しました。この施設の目的は、2つあり、ひとつは「本に親しむという『本のまち八戸』を推進し、文化の薫り高いまちをめざす」こと、もうひとつが「中心市街地活性化につなげる」ことです。
 開設して1年に満たない施設ですが、7月末現在で来館者数は、のべ12万7千人を越え、一日平均626人となっております。蔵書数は約8千冊で、これは小中規模の書店の冊数に匹敵します。館内ではこれらを自由に閲覧できるほか、気に入った本は購入することもできるとのことでした。
 市立図書館や民間書店とは、差別化をはかる一方で、一体となってまちを盛り上げていく関係であること、また、施設に対するアンケートでは、回答者の9割以上から好評を得ているとのことでした。
 今後は、本に関する企画事業に力を入れるとともに、民間書店、図書館との連携をさらに強化し、本を活用して「まち」全体が盛り上がるような企画をしていくとの説明を受けました。

8月25日 青森県八戸市「ポータルミュージアム」

 平成23年2月11日に開設された「八戸ポータルミュージアム」は、当初、年間来場者数を65万人と計画していたところ、初年度が85万人、以降、平均で年間約93万人が来場し、開設以来、年々来館者数が増加するとともに、施設周辺の歩行者交通量が40%も増加し、新たに50事業所が開設するなど、まちなかの回遊性とにぎわいの向上に効果が上がっているとのことでした。
 現在、八戸市は、前述の「八戸ブックセンター」と、来年度供用を開始する「三日町にぎわい拠点」、平成32年度に開館予定の「新美術館」、そして、この「八戸ポータルミュージアム」を核とした整備により、中心市街地の活性化を進めており、目的の異なる小さな施設を徒歩圏内に連続して配置することにより、施設を人々が移動し、まちなかがにぎわい、市街地の活性化につなげたいとのことでした。
 また、八戸市はバス路線が発達しており、ちょうどこの施設の前あたりが結節点になっているため、この施設にはバスの乗り継ぎ待ちの人の休憩所にもなるような機能を持たせているほか、施設に駐車場を設けず、近隣の商店で買い物をして無料駐車券をもらうことを勧め、来館者が近隣商店で買い物や食事をすることで、市街地ににぎわいが生まれるようにしているとの説明がありました。

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