平成28年1月　地方創生調査特別委員会（滋賀県長浜市　長浜市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、愛知県蒲郡市うどんサミットについて）

地方創生調査特別委員会では、1月12日・13日に2日間にわたり行政視察を行いました。

参加者
委員長　新井正夫　副委員長　関口弥生
委員　千葉義浩、小鮒賢二、野澤久夫、桜井くるみ、松岡兵衛、松本富男、大久保照夫、栗原健昇

滋賀県長浜市は、人口約12万人、面積は約680平方キロメートルで、滋賀県の一番北側に位置し、名古屋・京都から60キロメートル、大阪から100キロメートルの位置にあり、北陸の入り口として、交通の便には恵まれており、北陸自動車道のIC2カ所、JRの駅を9カ所有しているということでした。
長浜市では、まち・ひと・しごと創生法に基づき、長浜市人口ビジョンを踏まえ、「まち・ひと・しごと創生」に向けた基本目標や施策の基本的な方向、具体的な施策をまとめ、平成27年6月に「長浜市まち・ひと・しごと創生総合戦略」をまとめました。この総合戦略では、基本的な視点として、三大都市圏及び市が県南部への人口流出の抑制、若い世代の就労、結婚、「妊娠・出産・子育て」の希望実現、地域の経営資源を生かした課題解決と活性化の3つを定めていました。
また、国の総合戦略及び長浜市人口ビジョンを踏まえ、戦略の基本目標として（1）産業振興により「活力あるまち」を創造する、（2）地域資源を生かし「魅了するまち」を創造する、（3）子育て世代から「選ばれるまち」を創造する、（4）時代に合った都市をつくり、「安心で住み続けたいまち」を創造するを掲げ、それぞれの具体的な事業を進めているということでした。

愛知県蒲郡市は、人口8万1千人、面積は約56.9平方キロメートルであり、熊谷市と比較すると小さなまちであるが、気候も温暖で観光客が多く来訪する観光のまちということでした。
蒲郡商工会議所青年部を中心としたメンバーが、蒲郡を市内外に発信していくために、シティセールスプロジェクトチームを立ち上げ、そのプロジェクトの中で開発したガマゴリうどんを全国に発信していくために、東近江市で開催されていた第3回全国ご当地うどんサミットに参加したということでした。そこで、グランプリを受賞したことが契機となり、第4回のうどんサミットの開催についての話が持ち上がり、関係機関との調整の上、蒲郡での開催となり、その後、第5回を開催し、第6回も開催することが決定しているとのことでした。来場者は、第4回が約2万人、第5回が約4万1千人の来場者で、経済波及効果はかなりあったと考えており、蒲郡の名も全国的に少しでも有名になったのではないかということでした。イベントの開催にあたっては、ボランティアの地域の方々を含め、400名を超えるスタッフによる運営となっており、地域が一つになって、まちの活性化に取り組んだ事例として捉えてもらえればありがたいということでした。