国宝に指定された江戸時代中期を代表する建築
平安時代の終わり頃に斎藤別当実盛が大聖歓喜天という本尊をまつったのが始まりと伝えられる妻沼聖天山の歓喜院聖天堂は、宝暦10年(1760)に完成した江戸時代中期を代表する彫刻建築です。奥殿を中心に、きめ細やか彫刻で埋められ、高度な技法による極彩色の鮮やかな色づけがほどこされました。
職人達をまとめたのは、妻沼の林兵庫正清とその子、正信で、多くの技術が用いられました。建築にあたって、これらの秀でた職人や寄付を提供した多くの庶民の力によって再建されました。
平成15年から平成22年にかけて「平成の大修理」と呼ばれる保存修理工事が行われました。平成24年7月9日、国宝に指定されました。
歓喜院聖天堂(かんぎいんしょうでんどう)